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UXとは?UIとの違い・UXデザインの基本をわかりやすく解説

UXとは、ユーザーが製品やサービスを通じて得る体験全体のことです。本記事では、UIとの違い、UXデザインの考え方、なぜ重要なのかを初心者向けにわかりやすく解説します。

2026年3月22日
更新: 2026年6月6日
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by Dengen Yosho(DGYS)

UX(User Experience)とは、ユーザーが製品やサービスを通じて得るすべての体験のことです。 は「画面や操作の接点」ですが、UXはそれを含む「使う前から使った後まで」の体験全体を指します。

3行でわかるUX

  • UXとは:ユーザーが製品を通じて得る体験全体(認知〜記憶まで)
  • UIとの違い:UIはの一部。UXはUIより広い概念
  • UXデザイン:見た目ではなく、体験全体を設計すること

UXとは何かをわかりやすく説明すると

UX(User Experience:ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーが製品やサービスを認知し、使用し、その後も含めて得るすべての体験を指します。1990年代にドナルド・ノーマンが提唱した概念で、現在ではデジタル製品だけでなく、あらゆるサービス設計の基盤となっています。

UXの意味をわかりやすく言うと、ユーザーが「使う前に期待し、使っている最中に感じ、使った後に覚えていること」まで含めた総合的な印象です。画面の見た目だけでなく、見つけやすさ、理解しやすさ、迷わず進めること、不安が残らないことまで含みます。

項目内容
英語名User Experience
提唱者ドナルド・ノーマン(1990年代)
分野HCI(Human-Computer Interaction)/ サービスデザイン
一言でユーザーが製品を通じて得るすべての体験

要するに:UX = 使いやすさ + 使う前後の体験 + 感情的な満足

用語としての定義を先に確認したい場合は、ユーザーエクスペリエンス も参考になります。UXに含まれる「」に焦点を当てる場合は、ユーザビリティ が近い概念です。

UXが体験全体であることを理解しやすくするため、ここでは5段階に分けて整理します。

  1. 認知:製品の存在を知る
  2. 検討:使うかどうか判断する
  3. 習得:使い方を覚える
  4. 利用:実際に使う
  5. 記憶:使った後の印象・再利用意向

UXの5段階フロータップして拡大表示


UXとUIの違い

UXはUIより広い概念です。UIはUXの一部に過ぎません。

UXとUIは混同されやすい概念ですが、担当する範囲がまったく異なります。

項目UX(ユーザー体験)UI(ユーザーインターフェース)
定義ユーザーが得るすべての体験ユーザーと製品の(画面・操作系)
範囲使う前〜使った後まで使用中の操作・視覚要素
「このサービスは信頼できる」「このボタンは押しやすい」
担当領域戦略・リサーチ・・UIすべて視覚デザイン・インタラクション

下の図は、UXが体験全体をカバーし、UIがその中の「利用」フェーズに位置することを示しています。

UXとUIの関係:UXは体験全体、UIは利用中の接点タップして拡大表示

実例:予約アプリで考える

あるレストラン予約アプリを想像してください。ボタンが美しく押しやすく(UI良好)ても、「予約確認メールがわかりにくい」「キャンセル方法が見つからない」「予約後の不安が解消されない」という問題があれば、ユーザーは「使いにくいアプリ」と感じます。これがUIは良くてもUXが悪い状態です。

UIが良くてもUXが悪い例タップして拡大表示

→ UIの詳細は UIとは で解説


UXデザインとは

とは、ユーザー体験を偶然に任せず、リサーチ・設計・検証を通じて意図的に整える活動です。UIデザインが画面や操作部品の設計に焦点を当てるのに対し、UXデザインは「誰が、どんな状況で、何を達成したいのか」から体験全体を組み立てます。

たとえば会員登録フォームなら、入力欄をきれいに並べるだけでは不十分です。登録前に価値が伝わること、入力中に迷わないこと、エラーから戻れること、登録後に次の行動がわかることまで含めて設計します。

UXデザインの実務では、UXリサーチを深め、UIデザイン原則 で画面上の判断に落とし込み、必要に応じて UIコンポーネント として実装しやすい形にします。


よくある誤解|UXは「使いやすさ」や「UI」だけではない

誤解1:UXは「使いやすさ」だけのことだ

UXは使いやすさ(ユーザビリティ)を含みますが、それだけではありません。サービスを知る前の期待感、使った後の満足感、再び使いたいという意向——これらすべてがUXです。

誤解2:UXはUIの言い換えだ

UIは「画面や操作の接点」、UXは「体験全体」です。UIはUXの構成要素の一つに過ぎません。UIを改善するだけではUX全体は変わりません。

誤解3:UXはデザイナーだけの仕事だ

UXはデザイナーだけでなく、開発者・マーケター・カスタマーサポート・経営者など、製品に関わる全員が影響します。ユーザーとの接点を持つすべての役割がUXを形成しています。


なぜUXデザインが重要なのか

UXデザインが重要な理由は3つあります。

1. ユーザーの期待値が上がっている

スマートフォンの普及により、ユーザーは「使いやすいのが当たり前」と考えるようになりました。少しでもストレスを感じると、競合サービスに乗り換えます。見た目がきれいでも、登録手順が複雑なら使い続けてもらえません。

2. 機能だけでは差別化できない

技術の進歩により、機能面での差別化は難しくなっています。同じ機能を持つサービスが乱立する中で、体験の質が選ばれる理由になります。同じ予約機能でも、確認しやすく不安が少ないサービスの方が選ばれます。

3. ビジネス指標に直結する

UXの改善は、ビジネス指標に直接影響します。たとえば入力ミスが起きやすいフォームは、コンバージョン低下やサポートコスト増加を招きます。

指標UXとの関係
コンバージョン率ストレスのない体験が購入・登録を促進
継続率(リテンション)満足度が高いと再利用される
NPS(推奨度)良い体験は口コミを生む
サポートコスト使いやすいUIは問い合わせを減らす

UX改善は体験だけでなく成果にもつながるタップして拡大表示


UXデザインの進め方

UXデザインは以下のプロセスで進めます。

UXデザインの進め方タップして拡大表示

1. リサーチ(理解する)

ユーザーの行動・動機・課題を調査します。

→ 詳細は UXリサーチとは で解説

2. 設計(解決策を考える)

リサーチ結果をもとに、情報設計・を行います。

  • 情報アーキテクチャ(IA)の設計
  • ・プロトタイプ作成
  • UI原則に基づく詳細設計

3. 検証(評価する)

設計した解決策をユーザーでテストし、改善します。


UXをさらに学ぶための関連領域

UIXHEROでは、UXデザインを3レイヤー構造で体系化しています。

レイヤー問い役割記事数
UX心理(Why)なぜユーザーはそう感じ・行動するか人間の認知・感情・行動の仕組みを理解する119本
UI原則(What)どう設計すればよいか心理法則をUIの判断基準へ翻訳する65本
UIコンポーネント(How)どう形にするか原則を実装可能な部品として具体化する60本

この構造により、「なぜそのUIが良いのか」を心理学的根拠から説明できるようになります。

UIXHEROの3レイヤー構造タップして拡大表示


まとめ|UXはユーザー体験のすべてを設計すること

UXとは、ユーザーが製品やサービスを通じて得るすべての体験です。UIは「使用中の接点」ですが、UXは「使う前から使った後まで」を含みます。

  • UXとはユーザーが得るすべての体験
  • UIはUXの一部(UXの方が広い概念)
  • UXデザインはリサーチ→設計→のプロセスで進める

UXとは、ユーザーが製品やサービスを通じて得るすべての体験——使いやすさだけでなく、認知から記憶までを含む総合的な設計対象です。


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最終更新: 2026年6月6日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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