#540
情報設計・ナビゲーション
#540たくそのみー
タクソノミー(分類体系)
別名・表記:Taxonomy分類体系分類法カテゴリ体系
UIXHERO Definition
UIXHEROでは、タクソノミーを「コンテンツや商品を、あらかじめ定めた基準で体系的に分類したカテゴリの構造」と定義する。
概要
分類の形式にはいくつかの型があり、目的によって適するものが異なる。
- 階層型(ツリー): 上位から下位へ枝分かれする。全体像を把握しやすいが、複数の場所に属する項目が扱いにくい。
- ファセット型: 色・サイズ・価格帯など、複数の独立した軸を組み合わせて絞り込む。ECの絞り込み検索が代表例。
- フラット+タグ: 階層を持たず、複数のタグで横断的に結びつける。柔軟だが、タグの語彙が管理されないと機能しなくなる。
UXでの活用
- カードソーティングによる設計: ユーザーがどう分類するかを調べてからカテゴリを決めると、探索の成功率が上がる。
- ツリーテストによる検証: 見た目を作る前に、分類だけでたどり着けるかを検証できる。
- 統制語彙の整備: タグの表記ゆれ(「UI設計」「UIデザイン」)を統一しないと、絞り込みが機能しない。
誤用・混乱
- 組織構造の反映: 社内の部署や事業部の区分をそのままカテゴリにすると、ユーザーには意味が伝わらない。
- MECEにこだわりすぎない: 論理的に重複がないことより、ユーザーが最初に探す場所にあることのほうが重要である。必要なら同じ項目を複数カテゴリに置く。
- カテゴリ名は分類名ではなくラベル: 内部での呼び方をそのまま出すと、情報の匂いが弱くなる。ユーザーの言葉を使う。
- タクソノミー=ナビゲーションではない: 分類体系は情報の構造、ナビゲーションはその一部を提示するUI。全カテゴリをメニューに出す必要はない。
💡 使いどころ
扱う項目数が増えて一覧では見つけられなくなった時。検索・フィルタ・ナビゲーションの土台となる分類を設計する時。
⚠️ 注意点・誤用
分類の正しさは論理的な整合性ではなく、ユーザーがそこを探しに来るかどうかで決まる。作り手にとって自然な分類(部署別、技術別)と、ユーザーの探し方(目的別、状況別)はしばしば一致しない。
具体例
- ECサイトの「メンズ > トップス > シャツ」という階層カテゴリ
- ヘルプセンターの「はじめる / 使いこなす / 困った時」という目的別分類
- 記事に付与するタグの語彙リスト(統制語彙)
出典・参考文献:
- Information Architecture for the World Wide Web (Louis Rosenfeld, Peter Morville)
- Everything Is Miscellaneous (David Weinberger)