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ヒートマップ分析

ユーザーのクリック、スクロール、視線の分布を色で可視化し、行動パターンを把握する分析手法。

2026年3月21日
更新: 2026年8月27日
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by Dengen Yosho(DGYS)

「このページのどこが見られているか」——アクセス解析だけではわからない。

PVやコンバージョン率は「結果」を示す。しかし「ページのどこに注目したか」「どこでスクロールを止めたか」「何をクリックしようとしたか」は見えない。数字だけでは、改善のヒントが掴めない。

ヒートマップは行動を可視化する。クリック、スクロール、マウスの動き——色の濃淡で「どこに関心があるか」「どこが無視されているか」が一目でわかる。


1. 手法の定義

ユーザーのクリック、スクロール、マウス移動、視線などの行動データを、色の濃淡で可視化する分析手法。

赤は高頻度、青は低頻度を示す。ページのどこが注目されているか、どこがクリックされているか、どこまでスクロールされているかを直感的に把握できる。


2. いつ使うか

適している場面

  • CTAの配置検証: ボタンが目立っているか
  • コンテンツの優先順位確認: 重要な情報が見られているか
  • スクロール深度の確認: ページ下部まで見られているか
  • 誤クリックの発見: クリックできない場所がクリックされているか

向いていない場面

  • 「なぜ」を理解したい → インタビュー、
  • 統計的な検証
  • 少ないトラフィックのページ → サンプル不足で信頼性低下

3. 設計判断の核

ヒートマップは「何が起きているか」を見せる。「なぜ」は見せない。

クリックが少ない場所がある。それは「気づかないから」か「興味がないから」か「すでに知っているから」か——ヒートマップだけでは判断できない。

よくある誤解 「赤い部分が多ければ良いページ」

実際 が赤くても、コンバージョンしなければ意味がない。CTAが注目されていても、コンバージョン率と合わせて判断する必要がある。ヒートマップは「何が起きているか」を示すが、「それが良いか悪いか」は別の指標で判断する。


4. 調査タイプ

内容
データ定量(行動データの集計・可視化)
対象行動(クリック、スクロール、マウス移動)
サンプル数百〜数千セッション(統計的な信頼性のため)
実施フェーズDeliver(継続的なモニタリング)

ヒートマップの種類

タイプ測定対象
クリックマップクリック/タップの位置
スクロールマップスクロール深度
ムーブマップマウスカーソルの動き
アテンションマップ視線(アイトラッキングが必要)

5. 実施プロセス

1. ツールの導入

代表的なツール

  • Hotjar
  • (Microsoft)
  • Mouseflow
  • FullStory

2. 計測設定

  • 計測対象ページの選定
  • サンプリング設定(全セッション or 一部)
  • プライバシー設定(フォーム入力のマスキング等)

3. データ収集

  • 十分なサンプル数が集まるまで待つ
  • 最低でも数百セッション

4. 分析

クリックマップの見方

  • CTAがクリックされているか
  • クリックできない場所がクリックされているか(誤クリック)
  • 期待と異なる場所がクリックされていないか

スクロールマップの見方

  • ページ下部まで見られているか
  • どこでスクロールが止まっているか
  • 重要な情報がスクロール前に見える位置にあるか

5. 改善アクション

  • CTAの位置調整
  • コンテンツの順序変更
  • 誤クリック誘発要素の修正
  • A/Bテストで

6. 実務チェックリスト

最低ライン(Must - これがないと失敗)

理想ライン(Better - プロの品質)


7. 関連リンク

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まとめ

ヒートマップ分析はクリック、スクロール、マウス移動を色の濃淡で可視化する手法である。アクセス解析が「結果」を示すのに対し、ヒートマップは「ページ内での行動」を示す。ただし「何が起きているか」はわかっても「なぜ」はわからない。ヒートマップは仮説を生み、A/Bテストはその仮説を検証する——これがヒートマップの正しい使い方だ。

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最終更新: 2026年8月27日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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