#529
テスト・評価
#529すいしょうしゃ
推奨者 (Promoter)
別名・表記:Promoterプロモーター推奨者層
UIXHERO Definition
UIXHEROでは、推奨者を「NPSの設問で9点または10点を回答した層」と定義する。
概要
NPSでは「この製品・サービスを友人や同僚に薦める可能性はどのくらいですか」という設問に0〜10点で回答してもらい、回答者を3つに区分する。
- 推奨者(Promoter): 9〜10点
- 中立者(Passive): 7〜8点
- 批判者(Detractor): 0〜6点
NPSは「推奨者の割合 − 批判者の割合」で算出される。中立者は計算に含まれないため、中立者が推奨者に移動した場合と、批判者が中立者に移動した場合では、スコアへの影響の出方が異なる。
UXでの活用
- スコアの分解: NPSが1ポイント動いた理由は、推奨者と批判者それぞれの比率を見ないと分からない。
- 推奨理由の収集: 推奨者の自由記述は、そのプロダクトが実際に評価されている点を示す。マーケティングのメッセージ設計に使える。
- セグメント別の把握: 全体スコアより、利用歴やプランごとの推奨者比率のほうが施策に結びつきやすい。
誤用・混乱
- 推奨意向≠推奨行動: 10点と答えた人が実際に誰かに勧めるとは限らない。実際の紹介数や流入経路と併せて確認する。
- 区切りの根拠: 9点以上という区分はNPSの定義上のものであり、あらゆる文脈で妥当な閾値というわけではない。文化圏によって回答の付け方に偏りがあることも指摘されている。
- 少数回答での比率比較: 回答者が数十人規模だと、推奨者比率は数人の増減で大きく振れる。
💡 使いどころ
NPSを算出・分析する時。スコアの増減が、推奨者の増加によるものか批判者の減少によるものかを切り分ける時。
⚠️ 注意点・誤用
推奨者は「9〜10点を付けた」という回答上の分類であり、実際に他者へ推奨した人ではない。推奨意向と推奨行動は別のものとして扱う必要がある。
具体例
- 「友人や同僚に薦める可能性は?」に10点と回答した顧客
- 推奨者比率だけが伸びてNPSが改善したケースを、批判者比率の推移と分けて見る
- 推奨者に自由記述で理由を聞き、訴求すべき価値を言語化する
出典・参考文献:
- The Ultimate Question 2.0 (Frederick F. Reichheld, Rob Markey)
- NPS に関する Nielsen Norman Group の解説記事