#544
ユーザー理解・リサーチ
#544ゆーざーせぐめんと
ユーザーセグメント
別名・表記:User Segmentセグメントユーザー区分セグメンテーション
UIXHERO Definition
UIXHEROでは、ユーザーセグメントを「行動や状況などの基準でユーザー全体を分割した、分析・設計の単位となる集合」と定義する。
概要
セグメントの切り方には主に4つの軸がある。
- 行動: 利用頻度、使っている機能、購入履歴。プロダクト設計では最も説明力が高いことが多い。
- 状況・文脈: いつ、どこで、何をしながら使うか。
- ニーズ・目的: 何を達成しようとしているか。
- 属性: 年齢、地域、職種など。取得しやすいが、行動との関連が弱いことが多い。
ペルソナとの関係では、セグメントが「集合」、ペルソナが「その集合を代表する具体的な人物像」にあたる。
UXでの活用
- 平均の分解: 全体のCVRが横ばいでも、新規は下がり既存は上がっている、という構造が見えることがある。
- 設計判断の分離: 初回利用者と熟練者では、必要なUIが異なる。同じ画面で両方を満たそうとして破綻する前に、分けて考える。
- 調査対象の設定: リクルーティング条件は、セグメント定義から導ける。
誤用・混乱
- 属性だけで切らない: 「20代女性」が同じ行動を取るとは限らない。まず行動で切り、属性は後から特徴として観察する。
- セグメント数を増やしすぎない: 分けるほど各セグメントのサンプルが減り、判断できなくなる。運用できる数に絞る。
- ペルソナとの混同: セグメントは分析単位、ペルソナは設計時の判断材料。人物像に名前と写真を付けたものがセグメントではない。
- 固定しない: ユーザーはセグメント間を移動する。ある時点のスナップショットとして扱う。
💡 使いどころ
全体平均の数値では実態が見えない時。異なるニーズを持つ集団が混ざっていると疑われる時。
⚠️ 注意点・誤用
セグメントは分析のために切った線であり、実在する集団ではない。切り方を変えれば見える構造も変わる。また、切り分ける基準がプロダクトの利用行動と関係していなければ、分けても何も説明できない。
具体例
- 利用頻度による分割(毎日利用 / 週次 / 休眠)
- 契約プランによる分割(無料 / 有料 / 法人)
- 利用目的による分割(自分用 / チーム管理用)
出典・参考文献:
- About Face (Alan Cooper)
- Just Enough Research (Erika Hall)