UIXHERO
#542
テスト・評価
#542

ゆーざびりてぃひょうか

ユーザビリティ評価

別名・表記:Usability Evaluationユーザビリティアセスメント使いやすさ評価

UIXHERO Definition

UIXHEROでは、ユーザビリティ評価を「プロダクトが特定の利用状況で有効・効率的・満足に使えているかを確かめる活動の総称」と定義する。

概要

ISO 9241-11 は、ユーザビリティを「特定のユーザーが特定の利用状況において、特定の目標を達成する際の有効さ・効率・満足度」と定義している。ユーザビリティ評価は、この3つの側面を確かめる活動をまとめて指す。

手法は大きく2系統に分かれる。

  • ユーザーを伴う評価: ユーザビリティテスト、SUSなどの主観評価尺度、タスク成功率の測定。実際の行動が得られる。
  • 専門家による評価(インスペクション法): ヒューリスティック評価、認知的ウォークスルー。速く安価だが、専門家の推測にとどまる。

UXでの活用

  • 段階に応じた使い分け: 設計初期は専門家評価で粗い問題を潰し、実装後にユーザーテストで確かめる、という組み合わせが現実的である。
  • 指標の設計: 完遂率・所要時間・エラー数・主観スコアを組み合わせると、有効さ・効率・満足度の3側面をカバーできる。
  • 改修効果の証明: 同一条件で前後比較すると、改善を数値で示せる。

誤用・混乱

  • ユーザビリティテストと同義ではない: テストは評価手法のひとつであり、評価全体を指す語ではない。
  • 専門家評価はユーザーテストの代替にならない: インスペクション法で見つかるのは「原則違反の疑い」であって、実際にユーザーが困るかどうかは別に確かめる必要がある。
  • ユーザビリティ評価はUX評価の全部ではない: 使いやすさは体験の一部である。そもそも必要とされているか、価値があるかは、ユーザビリティ評価では答えられない。

💡 使いどころ

リリース前の品質確認、既存プロダクトの課題把握、改修効果の検証など、使いやすさそのものを対象に据えて調べたい時。

⚠️ 注意点・誤用

ユーザビリティ評価は特定の手法名ではなく、複数の手法を含む上位概念である。「ユーザビリティ評価をした」という報告だけでは、専門家がレビューしたのか実ユーザーが操作したのかが分からない。手法と条件を必ず併記する。

具体例

  • ユーザビリティテストで、実ユーザーのタスク完遂率と所要時間を測る
  • ヒューリスティック評価で、専門家が原則に照らして問題を洗い出す
  • SUSで主観的な使いやすさをスコア化し、前後比較する
出典・参考文献:
  • ISO 9241-11:2018 Usability: Definitions and concepts
  • Usability Engineering (Jakob Nielsen)
  • Quantifying the User Experience (Jeff Sauro, James R. Lewis)
作成: 2026年7月29日

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