#231
UX基礎・原則
#231ひゅーりすてぃっくひょうか
ヒューリスティック評価 (Heuristic Evaluation)
別名・表記:Heuristic Evaluation専門家評価エキスパートレビュー
UIXHERO Definition
「専門家によるUIの健康診断」。経験則というチェックリストを使って、使いにくそうな場所を探す方法。
概要
ヒューリスティック評価は、ユーザビリティ・エンジニアリングにおいて最もポピュラーな「インスペクション(点検)法」の一つです。 複数の評価者(通常3〜5人)が、既知のユーザビリティ原則(ヒューリスティクス)に照らし合わせてインターフェースを検査し、良し悪しを判断します。
最も有名な判断基準は、ヤコブ・ニールセンの「10のユーザビリティ・ヒューリスティクス」です。 実際のユーザーを集める必要がないため、比較的短期間・低コストで実施できるのがメリットですが、評価者の知識や経験に依存する部分があります。
ヒューリスティック評価は「予測」、ユーザビリティテストは「観察」に強みがある。
UXでの活用
- プロトタイプの改善: 本格的な実装やユーザビリティテストの前に、基本的な問題を修正しておく(手戻りを減らす)。
- 競合分析: ライバル製品の良い点・悪い点を専門的な視点で言語化し、自社製品の差別化要因を探る。
- 定期健康診断: 既存の製品を定期的に評価し、デザインの負債(使いにくさ)が溜まっていないかチェックする。
💡 使いどころ
開発の初期段階で、明らかなユーザビリティ上の問題を潰したい時。ユーザビリティテスト(ユーザー観察)を行う前の準備として。
⚠️ 注意点・誤用
あくまで「経験則に基づく予測」であり、実際のユーザーが本当にそこでつまづくかは分からない。専門家のスキルによって発見できる問題の質が変わる。
具体例
- 専門家が「ヤコブ・ニールセンの10原則」をガイドラインにして、アプリの全画面を操作しながら問題点をリストアップする。
- UIデザイナーが、競合製品のUIをヒューリスティック評価し、自社製品の改善点を探る。
関連用語
出典・参考文献:
- NN/g: How to Conduct a Heuristic Evaluation
- Jakob Nielsen: 10 Usability Heuristics for User Interface Design