調査バイアス
調査バイアス
UIXHERO Definition
質問の表現や順序によって、回答者の答えが誘導されたり歪められたりする現象。
概要
アンケートやインタビューなどの調査において、質問の文脈・順序・選択肢の設計・回答環境などによって、回答結果が体系的に歪められる現象。
代表的なものに、 ・社会的望ましさバイアス(Social Desirability Bias) ・黙従バイアス(Acquiescence Bias) ・順序効果(Order Effect) ・誘導質問(Leading Question) などがある。
UXでの活用
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中立的な質問文: 「このアプリは使いやすかったですか?(誘導尋問)」ではなく、「このアプリの使い心地はどうでしたか?」と聞き、Yes/Noではなく自由回答や段階評価で求める。
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行動ログの重視: ユーザーの「言っていること(態度)」と「やっていること(行動)」は一致しないことが多い(Attitude-Behavior Gap)。アンケート(主観)だけでなく、行動ログや実験データ(客観)を組み合わせて分析することが重要。
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ランダム化: 選択肢の並び順によるバイアス(最初や最後が選ばれやすい)を防ぐため、選択肢をランダムに表示する。
💡 使いどころ
ユーザーリサーチやアンケート設計時。バイアスの存在を知っておくことで、誘導尋問を避け、正確なデータを集めるために使う(逆説的な活用)。
⚠️ 注意点・誤用
Yesを誘導する質問(黙従バイアス)は無意味なデータを生む。評価を求めるのではなく、具体的行動や体験を尋ねる設計にする。例:×「この機能は便利でしたよね?」、◯「この機能をどのような場面で使いましたか?」
具体例
- 選択肢の順番をランダムにする(順序効果の排除)
- 「はい/いいえ」ではなく、具体的な行動事実を聞く(「運動したいと思いますか?」ではなく「先週運動しましたか?」)
関連用語
- Tourangeau, R., Rips, L. J., & Rasinski, K. (2000). The Psychology of Survey Response. Cambridge University Press.
- Podsakoff, P. M., MacKenzie, S. B., Lee, J. Y., & Podsakoff, N. P. (2003). Common method biases in behavioral research: A critical review. Journal of Applied Psychology, 88(5), 879–903.
- Krosnick, J. A. (1999). Survey research. Annual Review of Psychology, 50, 537–567.
- Fisher, R. J. (1993). Social desirability bias and the validity of indirect questioning. Journal of Consumer Research, 20(2), 303–315.