UIXHERO
#125
心理学・認知バイアス
#125

しつもんじゅんじょばいあす

質問順序バイアス (Question Order Bias)

別名・表記:Question Order BiasOrder Effect順序効果

UIXHERO Definition

「前の質問に引きずられる」。順番を変えると答えが変わる現象。

概要

人間の脳は、直前に活性化された情報(プライミング)の影響を受けて、次の情報を解釈する性質がある(文脈効果)。 アンケートにおいては、前の質問で特定の概念や感情が想起されると、それが基準(アンカー)となったり、ムード(気分)を作り出したりして、続く質問の回答を歪めてしまう。

UXでの活用

  • 一般から詳細へ(漏斗アプローチ): まず全体的な満足度を聞き、その後に機能別の満足度を聞く。これにより、特定の機能(バグがあった機能など)の印象に引きずられずに全体評価を得られる。
  • ランダム化: 影響の方向性が予測できない場合や、順序によるバイアスを相殺したい場合は、質問の提示順序をランダムにする(ABテストなど)。

💡 使いどころ

複数の質問項目があるアンケート設計時。特に、特定のブランドやテーマに関する態度変容を測定する場合に注意が必要。

⚠️ 注意点・誤用

「全体的な評価」を聞きたい場合は、詳細な質問の前に聞く(プライミング効果を防ぐ)。逆に、詳細を思い出させてから全体評価を聞く場合もあるが、目的によって使い分ける必要がある。

具体例

  • 「政治に関心がありますか?」と聞いた後に「今の内閣を支持しますか?」と聞くと、支持率が変わる
  • 「結婚生活は幸せですか?」と「人生は幸せですか?」の順番を入れ替えると、相関関係が変わる
出典・参考文献:
  • Schuman, H., & Presser, S. (1981). Questions and Answers in Attitude Surveys: Experiments on Question Form, Wording, and Context. Academic Press.
  • Tourangeau, R., Rips, L. J., & Rasinski, K. (2000). The Psychology of Survey Response. Cambridge University Press.
  • Krosnick, J. A., & Alwin, D. F. (1987). An Evaluation of a Cognitive Theory of Response-Order Effects in Survey Measurement. Public Opinion Quarterly, 51(2), 201–219.
作成: 2026年2月14日

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