#076
心理学・認知バイアス
#076きしょうせいのげんり
希少性の原理
別名・表記:Scarcity Principle希少性Scarcity
UIXHERO Definition
「いつでも買えるなら欲しくないが、今しか買えないなら欲しい」。制限を設けることで、対象の価値を主観的に高める心理効果。
概要
ロバート・チャルディーニ『影響力の武器』の6つの原理の一つ。 人は「機会を失うこと(自由を制限されること)」を極端に嫌う(心理的リアクタンス)。そのため、手に入る機会が減ると、その対象をより強く求めるようになる。
UXでの活用
- 在庫・時間の制限: 「残りわずか」「まもなく終了」といった表示は、検討中のユーザーの背中を押す強力な動機付け(Trigger)になる。
- 限定アクセス: 「招待制」「ベータ版」としてアクセス権を絞ることで、サービス自体への期待感やプレミアム感を醸成する。
- 社会的証明との組み合わせ: 「他n人が検討中」と併せて表示することで、「みんなが欲しがっている(人気がある)から希少である」という相乗効果(Bandwagon Effect)を狙う。
💡 使いどころ
購入の決断を後押ししたい時(Decision making)。ただし、嘘をついてはいけない。
⚠️ 注意点・誤用
常に「限定品」ばかり売っていると、ユーザーはそれに慣れてしまい、効果が薄れる(オオカミ少年の状態)。また、「いつでも閉店セール」のように、嘘の希少性(Fake Scarcity)を演出すると、ユーザーの信頼を永久に失う。
具体例
- 「期間限定フレーバー」
- 「会員限定先行予約」
- 「残り3席」
- Booking.comの「この部屋を見ているユーザーが他に3人います」
- Amazonの「在庫あと2点」
出典・参考文献:
- Robert Cialdini『Influence』