#322
心理学・認知バイアス
#322りんげるまんこうか
リンゲルマン効果 (Ringelmann Effect)
別名・表記:Ringelmann Effect
UIXHERO Definition
「人数が増えるほど、一人ひとりは手を抜く」。1+1が2にならない現象。
概要
1880年代にフランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマンが実験を行い、1913年に結果が報告された。 実験では、人数が増えるにつれて一人当たりの発揮する力が低下する傾向が確認された(例:2人で約93%、3人で約85%、8人で約49%など)。 これは「動機づけの損失(モチベーション低下)」と「調整の損失(連携ミス)」の2つの要因によって説明される。
※「社会的手抜き」は主に動機づけの低下に焦点を当てる概念であり、リンゲルマン効果は「調整の損失」を含めた総合的なパフォーマンス低下を指す。
UXでの活用
- 少人数チームの推奨: アマゾンの「2枚のピザ理論(2 Pizza Rule)」のように、効率的なチームサイズを維持する。
- 役割の明確化: 集団の中に埋没させず、一人ひとりに明確な役割と責任(Role & Responsibility)を与えることで、当事者意識を維持させる。
💡 使いどころ
チームビルディングやプロジェクトの人員配置を考える時。多すぎるメンバーは逆効果であることを説明する時。
⚠️ 注意点・誤用
全員が手を抜いているわけではなく、「協調のロス(Coordination Loss)」も含まれる。人数が増えるとコミュニケーションコストが増大し、タイミングが合わなくなることでもパフォーマンスは下がる。
具体例
- 綱引き(1人の時の力×人数分にはならない)
- 大人数での拍手(一人ひとりの音が小さくなる)
- グループ課題で一部のメンバーが発言しなくなる
出典・参考文献:
- Ringelmann, M. (1913). Recherches sur les moteurs animés: Travail de l’homme. Annales de l’Institut National Agronomique.
- Karau, S. J., & Williams, K. D. (1993). Social loafing: A meta-analytic review and theoretical integration. Journal of Personality and Social Psychology, 65(4), 681–706.
- Latane, B., Williams, K., & Harkins, S. (1979). Many hands make light the work: The causes and consequences of social loafing. Journal of Personality and Social Psychology, 37(6), 822–832.
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