UIXHERO
#258
心理学・認知バイアス
#258

ぶるっくすのほうそく

ブルックスの法則 (Brooks's Law)

別名・表記:Brooks's Law人月の神話

UIXHERO Definition

「遅れているプロジェクトに人を足すと、さらに遅れる」。

概要

1975年にフレデリック・ブルックスが提唱したソフトウェア工学の古典的な法則。 遅れているプロジェクトに人員を追加すると、一時的に生産性が下がる(Jカーブ)要因として、以下の2点を挙げている。

  1. 再教育のコスト: 新しいメンバーに現状を説明し、教育するために、既存メンバー(本来作業すべき人)の時間が奪われる。
  2. コミュニケーションコストの増大: メンバー数が増えると、連絡経路(コミュニケーションパス)の数は $ \frac{n(n-1)}{2} $ で増えるため、調整に要する時間が爆発的に増加する。

UXでの活用

  • オンボーディングの効率化: どうしても増員が必要な場合は、ドキュメントやガイドラインを整備し、教育コストを最小限に抑える(UXライティングやデザインシステムの整備)。
  • 疎結合なアーキテクチャ: チーム間・メンバー間の依存関係を減らす(マイクロサービス化やコンポーネント指向)ことで、コミュニケーションコストを下げる。

💡 使いどころ

プロジェクトが遅延している状況で、安易な増員(人海戦術)を行おうとするマネジメント層への説得材料として。

⚠️ 注意点・誤用

新しいメンバーが即戦力になるまでの学習コスト(Ramp-up Time)と、コミュニケーションパスの指数関数的な増大(Communication Overhead)を考慮する必要がある。

具体例

  • 納期直前にプログラマーを倍に増やしたが、引き継ぎと調整に時間を取られて逆にバグが増えた
  • 「妊婦を10人集めても、子供は1ヶ月では生まれない」(期間短縮の限界)

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作成: 2026年2月14日

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