#369
心理学・認知バイアス
#369パレートの法則
パレートの法則
別名・表記:Pareto Principle
UIXHERO Definition
「結果の80%は、原因の20%から生じる」という経験則(80:20の法則)。UXにおいては、ユーザーが利用する機能の80%は、全機能のわずか20%に集中していることが多い。
概要
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した法則。「全体の数値の大部分(80%)は、全体を構成するうちの一部分(20%)が生み出している」という経験則。「80:20の法則」「ばらつきの法則」とも呼ばれる。 もともとは富の分配に関する法則だったが、品質管理、売上分析、ソフトウェアエンジニアリングなど、あらゆる分野に応用されている。
UXでの活用
- 機能の断捨離: ユーザーの80%が利用しているのは、全機能の20%に過ぎない。その「コア機能(20%)」を徹底的に磨き込み、滅多に使われない残りの80%の機能はメニューの奥に隠すか、削除を検討する。
- バグ修正の優先度: ユーザーから報告されるトラブルの80%は、頻発する20%の種類のバグによって引き起こされている。その20%を特定して修正するだけで、満足度は劇的に改善する。
- ナビゲーション設計: アクセスの8割を占める主要なページへのリンクを、グローバルナビゲーションやホーム画面の一等地に配置する。
💡 使いどころ
MVP(Minimum Viable Product)機能の選定や、バグ修正の優先順位付け。「重要な20%」にリソースを集中させる。
⚠️ 注意点・誤用
残りの80%を完全に無視して良いわけではない(ロングテール)。ただし、リソースが限られている初期段階では、80%の効果を生む20%の機能に全力を注ぐべき。
具体例
- よく使われるトップ20%の機能を、メニューの一等地に配置する
- 売上の8割を作る上位2割のロイヤルユーザーを優遇する
出典・参考文献:
- Vilfredo Pareto, Cours d’économie politique(1896–1897)
- Joseph M. Juran, Quality Control Handbook