#006
UX基礎・原則
#006MAYA理論
MAYA理論
別名・表記:MAYAMost Advanced Yet Acceptableマヤ理論
UIXHERO Definition
「Most Advanced Yet Acceptable(最も先進的でありながら、なおかつ受け入れられる)」の略。新しさと親しみやすさのバランスが取れたデザインが最もヒットするという理論。
概要
インダストリアルデザイナーのレイモンド・ローウィが提唱した。「新奇性(新しさ)」への好奇心と、「親近感(馴染み深いもの)」への安心感は相反するが、この2つのスイートスポットを狙うべきだとする。
UXでの活用
- スキューモーフィズム: 初期のiPhoneが現実世界のメタファー(革のテクスチャや、物理的なスイッチ)を多用したのは、タッチパネルという「新しすぎる技術」をユーザーに受け入れさせるためのMAYA理論の実践だった。
- デザインリニューアル: いきなり全く違うデザインにすると拒絶されるため、既存のメンタルモデルを一部残しながら新しくする。
💡 使いどころ
全く新しい概念のプロダクトを市場に投入する時や、デザインの大幅なリニューアルを行う時。「新しさ」による抵抗感を減らすために使う。
⚠️ 注意点・誤用
「Acceptable(受け入れられる)」に偏りすぎると陳腐になり、「Advanced(先進的)」に偏りすぎると理解されない。ターゲットユーザーのリテラシーに合わせてバランスを調整する必要がある。
具体例
- iPhoneの初期デザイン(現実のメタファーを取り入れたスキューモーフィズム)
- 電気自動車のフロントグリル(冷却には不要だが、『車らしさ』を残すためにデザインされている)
出典・参考文献:
- Loewy, Raymond.Never Leave Well Enough Alone.Simon & Schuster, 1951.