#402
心理学・認知バイアス
#402メンタルモデル
メンタルモデル
別名・表記:Mental Model心的モデルユーザーの思い込み
UIXHERO Definition
UIXHEROでは、メンタルモデルを「ユーザーが過去の経験に基づいて構築した『こう動くはずだ』という予測モデル」と定義する。
概要
ユーザーは新しいシステムを使う際、ゼロから学習するのではなく、過去に使った似たようなシステムの記憶(「ボタンは押すと凹むはずだ」「左上のロゴを押すとTOPに戻るはずだ」など)を当てはめて操作しようとする。 システムの実装モデル(実際にどう動くか)と、ユーザーのメンタルモデル(どう動くと思っているか)が一致しているとき、UIは「直感的」と感じられる。
UXでの活用
- 既存パターンの採用: 独自のナビゲーションを発明するよりも、ハンバーガーメニューやタブバーといった広く普及しているUIパターンを採用する(ヤコブの法則)。
- メタファーの活用: デジタル空間の概念を現実世界の物に例える(フォルダ、ゴミ箱、デスクトップ)ことで、現実世界のメンタルモデルを借用し、理解を助ける(スキューモーフィズム)。
- ギャップの解消: メンタルモデルと異なる挙動をさせる場合(例:スワイプで削除ではなくアーカイブ)は、初回利用時に丁寧なコーチマークを表示してモデルを修正させる。
💡 使いどころ
新しい機能やUIを設計する際、ユーザーが既存の知識をどのように適用するかを予測するために使用する。
⚠️ 注意点・誤用
ユーザーのメンタルモデルは事実(システムモデル)とは異なることが多い。システムを正しいと主張するのではなく、メンタルモデルに合わせて設計するか、教育コストを払ってモデルを更新させる必要がある。
具体例
- 「ゴミ箱」アイコンを見てファイルを削除できると思う
- 検索バーの蟲眼鏡アイコン
出典・参考文献:
- Norman, D. A. (2013). The design of everyday things (Revised and expanded edition). Basic Books.
- Young, I. (2008). Mental Models: Aligning Design Strategy with Human Behavior. Rosenfeld Media.
- Nielsen Norman Group. (n.d.). Mental Models. https://www.nngroup.com/articles/mental-models/
- Johnson-Laird, P. N. (1983). Mental Models: Towards a Cognitive Science of Language, Inference, and Consciousness. Harvard University Press.