UIXHERO
#143
心理学・認知バイアス
#143

じょうほうかた

情報過多 (Information Overload)

別名・表記:Information Overload情報の洪水

UIXHERO Definition

人間の処理能力を超える量の情報が提示されることで、理解・判断・意思決定が著しく困難になる状態。

概要

社会学者アルビン・トフラーが著書『未来の衝撃』(1970年)で広く知られるようになった概念。
認知心理学では、人間の情報処理能力の限界(ワーキングメモリ容量)を超えることで認知負荷が高まり、意思決定や理解が困難になる現象として研究されている。(例:ミラーの「7±2」の法則や認知負荷理論)

UXでの活用

  • フィルタリングと並べ替え: ユーザーが自分で情報を絞り込める機能を提供する。
  • サマリー表示: 詳細情報の前に、要約や重要なポイントだけを表示する。
  • ホワイトスペース: 画面上の情報密度を下げ、視覚的な休息を与える。
  • 段階的開示(Progressive Disclosure): 必要な情報だけを最初に提示し、詳細はユーザーの操作に応じて表示することで、認知負荷を抑える。

💡 使いどころ

コンテンツ量が多いサイトや、複雑なダッシュボードの設計時。情報を整理し、絞り込む必要がある。

⚠️ 注意点・誤用

情報を減らしすぎると、必要な情報が見つからなくなる。ユーザーの目的(タスク)に合わせて、段階的に情報を開示する(プログレッシブ・ディスクロージャー)設計が重要。

具体例

  • 検索結果が多すぎてどれを選べばいいかわからない(Googleの検索フィルタ機能で解決)
  • メニュー項目が多すぎるレストラン(おすすめメニューで解決)
  • 未読通知が溜まりすぎて見る気をなくす
出典・参考文献:
  • Toffler, A. (1970). Future Shock. Random House.
  • Miller, G. A. (1956). The magical number seven, plus or minus two: Some limits on our capacity for processing information. Psychological Review, 63(2), 81–97.
  • Sweller, J. (1988). Cognitive load during problem solving: Effects on learning. Cognitive Science, 12(2), 257–285.
  • Eppler, M. J., & Mengis, J. (2004). The concept of information overload: A review of literature. The Information Society, 20(5), 325–344.

関連する解説記事

関連する記事詳細が見つかりませんでした。

作成: 2026年2月14日

読んだ内容を、自分の画面に当てるとき

UIXHEROは、記事を書くほかに、画面の検品・判定、デザインシステムの構築、実装と改善の伴走を受けています。何を頼めばいいか決まっていない段階の相談も、同じ窓口で受けます。

UIXHEROに頼めることを見る

※ 記事の内容についての質問や、書いてほしいテーマの要望も同じ窓口で受けています

この記事をシェアする
シェア: