#229
心理学・認知バイアス
#229ひっくのほうそく
ヒックの法則 (Hick's Law)
別名・表記:Hick's LawHick-Hyman Law選択の法則
UIXHERO Definition
「迷わせないための法則」。メニューが多すぎると、人は選ぶのに疲れてしまう。選択肢は少ない方が、素早く選べる。
概要
1952年にウィリアム・エドモンド・ヒックとレイ・ハイマンによって提唱された。 意思決定にかかる時間(反応時間)は、選択肢の数(情報量)の対数に比例する。 つまり、選択肢が2倍になっても、迷う時間は2倍にはならないが、増え続けることは確かである。
UXでの活用
- 選択肢の除外: 不要なリンクやボタンを削除し、ユーザーが「何をするべきか」を明確にする。
- カテゴリ化: 大量の選択肢がある場合(ECサイトの商品一覧など)、カテゴリでグループ化することで、一度に判断する選択肢の数を減らす。
- 段階的開示(Progressive Disclosure): 最初は主要な機能だけを見せ、詳細な設定は「詳しく見る」の中に隠すことで、初心者の負荷を下げる。
💡 使いどころ
ナビゲーションや料金プランの設計時。「ユーザーに早く決断させたい」「迷いや離脱を減らしたい」時。
⚠️ 注意点・誤用
単に選択肢を減らせばいいわけではない。複雑な操作(検索など)が必要な場合、逆に選択肢を最初から見せた方が早いこともある。
具体例
- リモコンのボタン(多すぎると使えない)
- Amazonの1-Click注文(究極の選択肢削減)
出典・参考文献:
- Hick, W. E. (1952)On the rate of gain of informationQuarterly Journal of Experimental Psychology
- Hyman, R. (1953)Stimulus information as a determinant of reaction time