#186
UI設計パターン
#186ていりゅう
停留 (Fixation)
別名・表記:Fixation注視
UIXHERO Definition
「じっと見ている状態」。「視線が一定時間止まり、視覚情報が処理される状態」。アイトラッキング研究における基本単位。
概要
人間の目は常に動いているわけではなく、「サッケード(跳躍)」と「停留(Fixation)」を繰り返しながら情報を取り込んでいる。 実際に詳細な視覚情報が処理されるのは、目が止まっている「停留」の間である。サッケード中には視覚抑制(Saccadic Suppression)が起きるため、情報処理は限定的になる。
UXでの活用
- 注視点の誘導: 重要なボタンやコピーに視線が停留するように、余白やコントラストを調整する(視覚的階層)。
- 読みやすさの向上: 1行の文字数が長すぎると、視線の移動距離が長くなり、停留回数が増えて疲れるため、適切な行長(35〜45文字程度)に設定する。
💡 使いどころ
ユーザーがどの情報にどれくらい関心を持っているか、あるいはどこでつまずいているかを分析する時。
⚠️ 注意点・誤用
停留時間が長いからといって、必ずしもポジティブ(興味がある)とは限らない。「分かりにくい」「読みづらい」ために長く見ている(認知的負荷が高い)可能性もある。
具体例
- 商品画像の細部をじっくり見ている(興味)
- 複雑なグラフを解読しようと見つめ続けている(負荷)
出典・参考文献:
- Rayner, K. (1998). Eye movements in reading and information processing: 20 years of research. Psychological Bulletin, 124(3), 372–422.
- Goldberg, J. H., & Kotval, X. P. (1999). Computer interface evaluation using eye movements: Methods and constructs. International Journal of Industrial Ergonomics, 24(6), 631–645.
- Holmqvist, K., et al. (2011). Eye Tracking: A Comprehensive Guide to Methods and Measures. Oxford University Press.
関連する解説記事
関連する記事詳細が見つかりませんでした。