UIXHERO
#117
視覚デザイン
#117

さっけーど

サッケード (Saccade)

別名・表記:Saccade跳躍運動

UIXHERO Definition

「視線のジャンプ」。「視線の跳躍運動」。視線がある注視点(Fixation)から別の注視点へ高速で移動する眼球運動。この間は視覚情報の処理が抑制される(サッケード抑制)。

概要

人間の目は、カメラのように滑らかに動くのではなく、高速なジャンプ(サッケード)と停止(停留)を繰り返して情報を収集している。 1回のサッケードはおよそ20〜200ミリ秒程度と非常に短く、意識的に知覚することはできない。読書時にはおよそ200〜250ミリ秒の停留とサッケードを繰り返しているとされる。

UXでの活用

  • 視線誘導の設計: ユーザーの視線が無駄に行ったり来たり(逆行サッケード)しないよう、情報の階層・視覚的強弱・配置順を整理する。逆行が多い場合、ユーザーが理解に迷っている可能性がある。
  • アニメーションの活用: 動きのある物体に対しては、目はサッケードではなく「滑動性追跡眼球運動(Smooth Pursuit)」で滑らかに追従することができる。注意を引きたい場合は動きをつけるのが効果的。

💡 使いどころ

視線の流れ(フロー)がスムーズかどうかを評価する時。サッケードの距離や回数が多すぎると、ユーザーは「どこを見ればいいか分からない」状態に陥っている可能性がある。

⚠️ 注意点・誤用

サッケード中は視覚入力が一時的に抑制される(サッケード抑制)。そのため情報は「停留(Fixation)」中にのみ処理される。重要な情報は停留しやすい位置(視覚的階層の上位)に配置する必要がある。

具体例

  • 文章を読んでいる時の、単語から単語への細かな視線移動
  • 画面の端から端へ視線を飛ばす大きな移動
出典・参考文献:
  • Rayner, K. (1998). Eye movements in reading and information processing: 20 years of research. Psychological Bulletin, 124(3), 372–422.
  • Findlay, J. M., & Walker, R. (1999). A model of saccade generation based on parallel processing and competitive inhibition. Behavioral and Brain Sciences, 22(4), 661–721.
  • Deubel, H., & Schneider, W. X. (1996). Saccade target selection and object recognition: Evidence for a common attentional mechanism. Vision Research, 36(12), 1827–1837.
  • Goldberg, J. H., & Kotval, X. P. (1999). Computer interface evaluation using eye movements: Methods and constructs. International Journal of Industrial Ergonomics, 24(6), 631–645.

関連する解説記事

関連する記事詳細が見つかりませんでした。

作成: 2026年2月14日

読んだ内容を、自分の画面に当てるとき

UIXHEROは、記事を書くほかに、画面の検品・判定、デザインシステムの構築、実装と改善の伴走を受けています。何を頼めばいいか決まっていない段階の相談も、同じ窓口で受けます。

UIXHEROに頼めることを見る

※ 記事の内容についての質問や、書いてほしいテーマの要望も同じ窓口で受けています

この記事をシェアする
シェア: