#363
心理学・認知バイアス
#363デフォルト効果
デフォルト効果
別名・表記:Default BiasDefault EffectStatus Quo Biasデフォルト効果現状維持バイアス
UIXHERO Definition
人間は「何もしない(現状を維持する)」ことを最も楽な選択肢と感じ、あらかじめ設定された「デフォルト値」をそのまま受け入れる傾向。
概要
多くのユーザーは、設定を変更する労力や責任を避けようとし、あらかじめ選択されている「デフォルト(初期値)」をそのまま受け入れる傾向がある。 これは「現状維持バイアス」の一種であり、臓器提供の同意率などが、デフォルトが「同意する」か「同意しない」かによって劇的に変わることが知られている。
UXでの活用
- 推奨設定: ユーザーにとって最も利益になる(あるいはビジネス上選ばせたい)オプションをデフォルトにする。
- オプトイン・オプトアウト: メールマガジンの購読などを、最初からチェック済みにしておく(オプトアウト方式)と登録率は上がるが、ダークパターンと見なされるリスクもあるため注意が必要。
- スマートデフォルト: ユーザーの国籍から言語を自動選択したり、カード番号からカード会社を自動判定するなど、入力を補助する。
💡 使いどころ
ユーザーの入力負担を減らしたい時。多くのユーザーが選ぶであろう項目をあらかじめ選択状態にしておく。
⚠️ 注意点・誤用
「メルマガ購読」をデフォルトでONにするような使い方は、ダークパターン(Preselection)として批判されることが多い。ユーザーの利益になるデフォルト設定を心がける。
具体例
- インストール時の「標準インストール(推奨)」
- 配送先住所の自動入力(前回使った住所をデフォルトにする)
出典・参考文献:
- Daniel Kahneman, Amos Tversky: Judgment under Uncertainty
- Richard Thaler, Cass Sunstein: Nudge
- Nielsen Norman Group: Default Bias and Status Quo Bias in UX