UIXHERO
#082
UI設計パターン
#082

きょうかいづけられたこんてきすと

境界付けられたコンテキスト

別名・表記:Bounded ContextBC

UIXHERO Definition

「言葉の通用範囲」。同じ「ユーザー」でも、ECサイトの会員と配送システムの宛先では意味が違うので、混ぜずに分けること。

概要

「全ての部署で使える完璧なデータベース」を作ろうとするのは、失敗への道である。 それぞれの部署(コンテキスト)には、独自の目標とルールがあり、そこで使われる言葉の意味も微妙に異なる。 境界付けられたコンテキストは、この違いを尊重し、システムを疎結合に保つための戦略的設計パターンである。

UXでの活用

  • 画面ごとの情報の最適化: ユーザーが今どのコンテキスト(買い物中なのか、サポート問い合わせ中なのか)にいるかに合わせて、表示する情報や用語を切り替える。
  • マイクロフロントエンド: コンテキストごとにフロントエンドのチームやデプロイ単位を分けることで、独立してUX改善を行えるようにする。

💡 使いどころ

複数の部署やシステムが関わる大規模な開発において。巨大な「統一モデル」を作ろうとして失敗するのを防ぐために使う。

⚠️ 注意点・誤用

コンテキストを細かく分けすぎると、システム間の連携(マッピング)が複雑になる。組織構造(チーム構成)とコンテキストの境界を一致させるのが理想的(コンウェイの法則)。

具体例

  • 「商品」という言葉は、販売コンテキストでは「価格と在庫を持つもの」だが、配送コンテキストでは「箱のサイズと重量を持つもの」になる。これらを無理に一つの「商品クラス」にまとめず、別のモデルとして扱う。
出典・参考文献:
  • Evans, E. (2003). Domain-Driven Design: Tackling Complexity in the Heart of Software. Addison-Wesley.
  • Vernon, V. (2013). Implementing Domain-Driven Design. Addison-Wesley.
  • Conway, M. (1968). How do committees invent? Datamation, 14(4), 28–31.

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作成: 2026年2月12日
更新: 2026年2月14日

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