#081
プロダクト戦略・成長
#081きゃずむ
キャズム (深い溝)
別名・表記:Chasm普及の溝
UIXHERO Definition
「オタクにウケて終わり」になるか、「一般人にまで広まる」かの分かれ道。ここを超えるには、実用性と安心感を求める一般層に向けた戦略転換が必要。
概要
ジェフリー・ムーア(Geoffrey Moore)の著書『キャズム』で提唱された。 初期市場の構成比は約16%であり、ここで止まってしまうとビジネスは大きくならない。 溝の向こう側にいる「アーリーマジョリティ」は、未完成な技術を楽しむ初期層とは全く異なる価値観(完全な製品、手厚いサポート、実績)を持っているため、同じアプローチでは通用しない。
UXでの活用
- ホールプロダクト: 製品単体(コアプロダクト)だけでなく、サポート、マニュアル、補完的なサービスなどを含めた「完全な製品」を提供することで、安心感を求めるメインストリーム層の不安を取り除く。
💡 使いどころ
スタートアップが「初期ユーザーは熱狂的だが、そこから伸び悩んでいる」時。マーケティングメッセージやUXを「新しさ」から「安心・便利」に切り替える判断に使う。
⚠️ 注意点・誤用
キャズム理論は主にハイテク製品(BtoB)向けの理論であり、すべてのコンシューマー製品に当てはまるわけではない(SNSなどは一気に広まることもある)。
具体例
- MP3プレイヤー(ギークのおもちゃ)がiPod(誰でも使える音楽プレイヤー)になって普及した
出典・参考文献:
- Geoffrey A. Moore, Crossing the Chasm