#239
UI設計パターン
#239びーはぐ
BHAG (Big Hairy Audacious Goal)
別名・表記:BHAG社運を賭けた大胆な目標大胆な目標
UIXHERO Definition
「月への有人飛行」のような、大胆でワクワクする長期目標。BHAGは“KPIを直接生まない”が、“KPIの選び方を決める”
概要
BHAG(ビーハグ)は、1994年の著書『ビジョナリー・カンパニー (Built to Last)』において、ジェームズ・コリンズとジェリー・ポラスによって提唱された概念です。 その名の通り、「Big(大きく)」「Hairy(身の毛もよだつほどの、困難な)」「Audacious(大胆な)」「Goal(目標)」を指します。
良いBHAGは、説明不要なほど明確で、人々の感情を揺さぶり、チーム全体を共通の目的に向かって団結させる力を持っています。通常の目標達成期間が1〜3年であるのに対し、BHAGは10〜30年かかる壮大なものです。
UXでの活用
- プロダクトビジョンの策定: 「どのような世界を作りたいか」という究極のゴールを定義することで、日々のデザインの意思決定(優先順位)がブレなくなる。
- モチベーションの向上: 開発チームに「ただ機能を作っている」のではなく「偉大な挑戦をしている」という意識(パーパス)を持たせる。
- ムーンショット: 従来のUX改善(プログレッシブな改善)だけでなく、抜本的なイノベーションを生む土壌を作る。BHAGは「目標」、ムーンショットは「思考法・挑戦の姿勢」。
💡 使いどころ
チームや企業の長期的なビジョンを策定し、士気を高めたい時。現状の延長線上ではない、非連続な成長を目指す時。BHAGは「KPIを直接生まない」が、「KPIの選び方を決める」。
⚠️ 注意点・誤用
単なる「無謀な目標」ではない。達成確率は50%程度でも、「こうありたい」という強い信念と、達成への道筋(戦略)がセットでなければ、ただの夢物語になり現場を疲弊させる。
具体例
- NASA(1960年代): 10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させる。
- Sony(1950年代): 日本製品の品質に対する世界的な認識(安かろう悪かろう)を変える。
出典・参考文献:
- James Collins, Jerry Porras: Built to Last
- Jim Collins: BHAG (Big Hairy Audacious Goal)
- Marty Neumeier – The Brand Gap
- Amplitude – North Star Metric