#065
心理学・認知バイアス
#065かんかくはんぷく
間隔反復
別名・表記:Spaced RepetitionSpacing Effect間隔効果分散学習間隔反復学習
UIXHERO Definition
「忘れかけた頃」に復習させることで、記憶を効率よく定着させる仕組み。
概要
人間の脳は、一度覚えたことでも時間とともに忘れていく(忘却曲線)。しかし、忘れる直前に思い出す(復習する)と、記憶の定着率が大幅に向上する。 この性質を利用し、復習の間隔を「1日後 → 3日後 → 1週間後 → 1ヶ月後」のように徐々に広げていくことで、最小の労力で長期記憶を形成する手法。
間隔反復は、「思い出す行為が記憶を強化する」というテスト効果と組み合わせることで、さらに高い学習効果を発揮する。
UXでの活用
- オンボーディングの再提示: 初回起動時にすべての機能を説明してもユーザーは覚えきれない。基本機能を習得した数日後に、応用機能のTipsを表示する(プログレッシブ・ディスクロージャーとの併用)。
- 休眠復帰メール: ユーザーがサービスから離れかけたタイミング(最終ログインから一定期間後)を見計らって、興味を引きそうな通知を送る。これも広い意味での「間隔反復」の応用といえる。
💡 使いどころ
教育系アプリ(語学学習など)、オンボーディングの設計。一度教えた機能を、ユーザーが忘れそうなタイミングで再度提示する。
⚠️ 注意点・誤用
タイミングが早すぎると「しつこい」と感じさせ、遅すぎると「忘れている」ため効果が薄れる。適切なアルゴリズム(SuperMemo法など)の選定が重要。間隔が短すぎる → 通知オフ。文脈を無視した復習 → 「今それじゃない」感。
具体例
- Duolingoの「ひび割れたスキル」(復習を促すアイコン)
- Anki(暗記カードアプリ)の出題アルゴリズム
- Slackbotによる定期的なリマインダー
- SaaSのショートカット再提示
- ECでの「以前見た商品」リマインド
出典・参考文献:
- Hermann Ebbinghaus (1885): Über das Gedächtnis
- Cepeda et al. (2006): Distributed Practice in Verbal Recall Tasks
- Brown et al. (2014): Make It Stick
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