UIXHERO
#470
心理学・認知バイアス
#470

選択的注意

選択的注意

別名・表記:Selective Attention

UIXHERO Definition

膨大な情報の中から、自分にとって重要だと判断した情報だけに意識を向け、それ以外を無視(フィルタリング)する脳の機能。カクテルパーティー効果はその代表的な例。

概要

膨大な情報の中から、自分にとって重要、あるいは興味がある情報だけに意識を集中し、それ以外の情報を無意識に排除(フィルタリング)する脳の機能。 騒がしいパーティ会場でも、自分の名前や話し相手の声だけは聞き取ることができる現象(カクテルパーティー効果)は、選択的注意の典型例として知られている。

UXでの活用

  • 見出しの最適化: ユーザーはWebページを「読む」のではなく「スキャン(流し読み)」している。ターゲットユーザーにとって顕著性(Salience)の高いキーワードを見出しに入れることで、そのセクションに注意を向けさせることができる。
  • バナーブラインドネス対策: ユーザーは「広告っぽい位置(右カラム)」「広告っぽいデザイン」を無意識に視界から排除する。重要な情報はコンテンツの中に自然に溶け込ませる必要がある。
  • 通知のパーソナライズ: 全員への一斉配信ではなく、「あなたのアカウントについて」といった個人的な用件であることを件名で示す。

💡 使いどころ

ランディングページ(LP)のデザイン。ユーザーが「自分に関係がある」と思うキーワードだけが目に飛び込んでくるため、見出しにターゲット層の言葉を使う。

⚠️ 注意点・誤用

ノイズ(広告バナーなど)が多いと、ユーザーは「バナーブラインドネス」を発動させ、デザインされた要素すら無視するようになる。

具体例

  • 騒がしいパーティ会場でも自分の名前が呼ばれると気づく
  • Webページを流し読みして、自分が探している単語だけを見つける
出典・参考文献:
  • Broadbent, D. E. (1958). Perception and communication. Pergamon Press.
  • Broadbent, D. E. (1958). A mechanical model for human attention and immediate memory. Psychological Review, 65(3), 123–132.
  • Treisman, A. M. (1964). Monitoring and storage of irrelevant messages in selective attention. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior, 3(6), 449–459.
作成: 2026年1月26日
更新: 2026年2月14日

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