#226
心理学・認知バイアス
#226ぱーきんそんのほうそく
パーキンソンの法則 (Parkinson's Law)
別名・表記:Parkinson's LawParkinson S Law
UIXHERO Definition
「時間はあればあるだけ使う」。締切ギリギリまで終わらないのはこのせい。
概要
英国の歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則。 第1法則:「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」 第2法則:「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
UXやプロダクト開発においては、特に第1法則が重要である。 バッファを含めて余裕を持ったスケジュールを立てても、結局ギリギリになってしまうのはこのためである。
UXでの活用
- タイムボクシング: 「時間制限(Time Boxing)」を設けることで、集中力を高め、本質的な機能にフォーカスさせる(MVP開発の原則)。
- 入力フォームの制約: 自由記述欄に「ご自由にお書きください」と書くよりも、「200文字以内で要約してください」と制約を与えるほうが、ユーザーは考えやすくなり、入力完了率が上がる(制約による創造性)。
- ロード時間の演出: 処理が一瞬で終わると「仕事をしていない」と思われる場合(労働の錯覚)、あえて数秒間待たせることで価値を感じさせるが、その時間は「3秒」など明確な終わりを提示する。
💡 使いどころ
フォーム入力や会議の時間設定。制限時間や入力文字数の上限を設けることで、ダラダラとした間延びを防ぎ、完了率を上げる。
⚠️ 注意点・誤用
とにかく締切を厳しくすれば良いというわけではない。あまりに非現実的な締切は、逆にストレスや諦め(学習性無力感)を生む。
具体例
- 会議時間を1時間確保すると、本来30分で終わる内容でも1時間使い切ってしまう(会議の膨張)
- Twitterの140文字制限(簡潔な投稿を促す)
- データ容量が増えれば増えるほど、それを使い切るようにファイルサイズも肥大化する(第2法則の応用)
出典・参考文献:
- Cyril Northcote Parkinson, Parkinson’s Law: The Pursuit of Progress, 1958