UIXHERO
#179
心理学・認知バイアス
#179

だちょうこうか

ダチョウ効果 (Ostrich Effect)

別名・表記:Ostrich Effect

UIXHERO Definition

「聞きたくない情報は聞かない」。不都合な真実からの逃避。

概要

行動経済学・心理学における概念の一つ。
不快な情報を意図的に避ける「情報回避(Information Avoidance)」の一形態とされる。 人間は精神的な不快感を避けるために、たとえ自分にとって重要な情報であっても、それがネガティブな内容であると予測される場合、無意識または半ば意図的に、その情報への接触を避けようとする。

ネガティブな結果が予測される場合ほど、人はその情報を確認しなくなる傾向がある。

UXでの活用

  • 悪い知らせの伝え方: エラーや損失などのネガティブな情報は、単に事実を突きつけるだけでなく、「どうすれば回復できるか(リカバリー策)」を同時に提示することで、ユーザーが情報を受け入れやすくする。
  • ゲーミフィケーション: 面倒なタスクや直視したくない現実(借金返済など)を、進捗バーや達成要素のあるUIで可視化し、小さな成功体験に分解することで、回避行動を減らす。

💡 使いどころ

ユーザーがネガティブな情報(損失、エラー、警告)に直面する可能性がある場面の設計。

⚠️ 注意点・誤用

情報を隠しても問題は解決しない。ユーザーが直視できるように、解決策やポジティブなアクションとセットで情報を提示する必要がある。

具体例

  • 株価が暴落している時に、投資アプリを開かなくなる
  • クレジットカードの請求額が怖いので明細を見ない
  • 健康診断の結果を先延ばしにする
出典・参考文献:
  • Karlsson, N., Loewenstein, G., & Seppi, D. (2009). The ostrich effect: Selective attention to information. Journal of Risk and Uncertainty, 38(2), 95–115.
  • Sweeny, K., Melnyk, D., Miller, W., & Shepperd, J. A. (2010). Information avoidance: Who, what, when, and why. Review of General Psychology, 14(4), 340–353.

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作成: 2026年2月14日

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