UIXHERO
#158
心理学・認知バイアス
#158

せいじょうせいばいあす

正常性バイアス (Normalcy Bias)

別名・表記:Normalcy Bias正常化バイアス

UIXHERO Definition

危険や異常事態に直面しても、それを「通常の範囲内」と解釈し、自分に危険は及ばないと過小評価してしまう心理的傾向。

概要

予期せぬ事態や危険に直面した際、心が平穏を保とうとして、目の前の情報を「正常な範囲内」のものとして処理してしまうバイアス。 「ダチョウ効果(Ostrich Effect)」などの、不都合な情報を回避する心理とも関連する。

UXでの活用

  • 警告の具体化: 単に「エラーが発生しました」と表示するのではなく、「データが消失する可能性があります」「直ちに保存してください」といった具体的なリスクとアクションを提示することで、正常性バイアスを打ち破る。
  • フリクションの追加: 本当に危険な操作(アカウント削除など)を行う際には、あえて手数を増やしたり、赤い色を使ったりして「いつもと違う」ことを強調し、無意識の操作を防ぐ。

💡 使いどころ

セキュリティ警告やエラーメッセージの設計時。ユーザーは警告を無視する傾向があることを前提に対策する。

⚠️ 注意点・誤用

ユーザーは「本当に危険だ」と認識するまで行動しない。警告を出すときは、曖昧さを排除し、具体的な行動を促す必要がある。

具体例

  • 火災報知器が鳴っても「誤作動だろう」と思って逃げない
  • セキュリティ警告が出ても「いつものことだ」と無視して続行する
  • プロジェクトの遅延兆候が見えても「なんとかなる」と楽観視する
出典・参考文献:
  • Omer, H., & Alon, N. (1994). The continuity principle: A unified approach to disaster and trauma. American Journal of Community Psychology, 22(2), 273–287.
  • Mileti, D. S., & Sorensen, J. H. (1990). Communication of emergency public warnings: A social science perspective and state-of-the-art assessment. Oak Ridge National Laboratory.
  • Kahneman, D. (2011). Thinking, Fast and Slow. Farrar, Straus and Giroux.

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作成: 2026年2月14日

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