UIXHERO
#157
心理学・認知バイアス
#157

せいぎょのさっかく

制御の錯覚

別名・表記:Illusion of Controlコントロール幻想

UIXHERO Definition

「自分でやればうまくいく」。運任せの結果でも、自分が関与することで結果を変えられると過信する心理。(実際の結果への影響とは無関係であるにも関わらず)

概要

心理学者エレン・ランガーによって提唱された概念。 人間は不確実な状況を嫌うため、自分が状況をコントロールしていると思い込むことで精神的な安定を得ようとする。 UXにおいては、ユーザーに「主導権(Sense of Agency)」を感じさせることが、満足度や継続率の向上につながる。

UXでの活用

  • カスタマイズ: アバターの作成やダッシュボードの配置変更など、機能的な本質とは無関係な部分でも、ユーザーに「自分仕様」にさせることで愛着を持たせる。
  • インタラクティブな演出: ガチャやルーレットなど、結果はランダムでも、ユーザーがボタンを押すタイミングやアクションを介在させることで、ワクワク感を高める。
  • プラシーボボタン: 実際には機能していなくても、ボタンを押す行為自体が「自分が対処した」という満足感を与える。

💡 使いどころ

ユーザーに主体性を持たせ、ポジティブな体験を提供したい場合。完全に自動化するよりも、あえてユーザーに些細な選択をさせることで満足度が上がることがある。

⚠️ 注意点・誤用

ギャンブル依存症などの原因にもなるため、倫理的な配慮が必要。また、ユーザーに過度な責任感を感じさせ、失敗した時に自責の念を抱かせるリスクもある。

具体例

  • 宝くじを自分で選んで買う方が、他人に選ばれるより当たりやすいと感じる
  • サイコロを強く振れば高い目が出ると感じる
  • スポーツ観戦で、自分が応援すればチームが勝つと信じる
出典・参考文献:
  • Langer, E. J. (1975). The illusion of control. Journal of Personality and Social Psychology, 32(2), 311–328.
  • Norman, D. A. (2013). The design of everyday things (Revised and expanded edition). Basic Books.
  • Thaler, R. H., & Sunstein, C. R. (2008). Nudge: Improving decisions about health, wealth, and happiness. Yale University Press.

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作成: 2026年2月12日
更新: 2026年2月14日

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