#263
心理学・認知バイアス
#263ぷらしーぼぼたん
プラシーボボタン
別名・表記:Placebo ButtonIdiot Button
UIXHERO Definition
「気休めボタン」。押しても何も起きないが、押すことで安心できるボタン。
概要
ユーザーに制御感(Sense of Control)を与えるためのUXデザインの一種。 機能的には無意味でも、心理的には大きな意味を持つ。「自分が状況をコントロールしている」と感じることで、ストレスや不満が軽減される。
UXでの活用
- 安心感の提供: 自動保存機能があっても、明示的な「保存」ボタンを押すことで、「確実に保存された」という安心感を得られる。
- ストレス解消: 非常に遅い処理中に「キャンセル」ボタンを押させる(実際にはキャンセルできなくても)ことで、ユーザーのイライラをガス抜きする。
💡 使いどころ
システムの制御がユーザーの手の届かないところにあるが、ユーザーが「何かしたい」という欲求を持っている場合(例:信号機の押しボタン、エレベーターの閉じるボタンの一部、オフィスの空調調整ダイヤル)。
⚠️ 注意点・誤用
ユーザーに嘘をついていることになるため、バレた時の失望感は大きい。完全に無意味なボタンではなく、フィードバック(音や光)だけは返すなどの工夫が必要。
具体例
- 多くの横断歩道の押しボタン(信号サイクルは自動制御されている)
- エレベーターの「閉」ボタン(一部の国や設定では機能しない)
- 「保存」ボタン(自動保存されているが、ユーザーの安心のために設置)
出典・参考文献:
- Skinner, B. F. (1953). Science and Human Behavior. Macmillan.
- Langer, E. J. (1975). The illusion of control. Journal of Personality and Social Psychology, 32(2), 311–328.
- Norman, D. A. (2013). The design of everyday things (Revised and expanded edition). Basic Books.
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