#341
UI設計パターン
#341オッカムの剃刀
オッカムの剃刀
別名・表記:Occam S Razor
UIXHERO Definition
「必要なしに存在を増やしてはならない」。ある事象を説明するのに、必要以上に多くの仮定をするべきではないとする指針。デザインにおいては「最もシンプルな解決策が最良である」と解釈される。
概要
14世紀の哲学者オッカムのウィリアムに由来する指針。「ある事象を説明するために、必要以上に多くの仮定を立ててはならない」。 現代のデザインやエンジニアリングの文脈では、「同じ成果を出せるなら、よりシンプルな解決策(仮定や要素が少ない方)を選ぶべきだ」と解釈される(KISSの原則:Keep It Simple, Stupid)。複雑さはバグや誤解の温床になる。
UXでの活用
- ミニマリズム: 画面上の要素(ボタン、テキスト、装飾)を極限まで減らし、ユーザーが達成したいゴール(CV)に対してノイズとなるものを排除する。
- デフォルト値の活用: ユーザーに入力させる項目を減らすため、最も一般的と思われる値をあらかじめ入力しておく。
- クリック数の削減: 目的の画面にたどり着くまでのステップ数を、可能な限り減らす(ただし、減らしすぎて1画面が複雑になりすぎないようバランスが必要)。
💡 使いどころ
機能過多(フィーチャークリープ)の見直しや、デザインの断捨離。同じ目的を達成できるなら、より要素の少ないシンプルな方を選ぶ。
⚠️ 注意点・誤用
「シンプル=情報量を減らす」ではない。必要な情報まで削ぎ落とすと、逆にわかりにくくなる(アインシュタインの格言:「物事はできるだけシンプルにすべきだが、シンプルすぎてもいけない」)。
具体例
- ハンバーガーメニューに隠すのではなく、重要なメニューは常時表示する(クリック数を減らす)
- 入力不要な項目を削除する
出典・参考文献:
- William of Ockham: Summa Logicae
- Steve Krug: Don’t Make Me Think