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オッカムの剃刀 (Occam's Razor)

「必要なしに存在を増やしてはならない」。ある事象を説明するのに、必要以上に多くの仮定をするべきではないとする指針。デザインにおいては「最もシンプルな解決策が最良である」と解釈される。

2026年1月23日
更新: 2026年8月27日
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by Dengen Yosho(DGYS)
オッカムの剃刀 (Occam's Razor)

この記事の要点(UIXHERO視点) XHEROでは、オッカムの剃刀を「本質以外を切り落とす、デザインの外科手術」と捉える。 本記事では、「あっても邪魔にならない」という甘えを断ち切り、機能美という名の筋肉だけを残すことで、ユーザーを最短距離でゴールへ導く引き算の美学を整理する。

オッカムの剃刀とは?

14世紀の哲学者ウィリアム・オブ・オッカムの言葉に由来する原則です。 本来は科学や論理学の用語ですが、デザインの世界では「同じ機能を実現できるなら、最も要素が少なく、シンプルなデザインの方が優れている」と解釈されます。

余計な装飾、不要なクリック、冗長な説明文を「剃刀で削ぎ落とす」ことで、ユーザーのを下げ、エラーを減らすことができます。

UXデザインでの活用事例

1. Googleの検索トップページ

Yahoo!などのポータルサイトがニュースや天気予報で溢れているのに対し、Googleは「検索窓」と「ロゴ」だけに削ぎ落としました。これにより、ユーザーは「検索する」という本来の目的に100%集中できます。

2. ハンバーガーメニューの是非

を隠す(=画面をシンプルにする)ことはオッカムの剃刀的に見えますが、それによって「見つけにくくなる」という新たな複雑さを生むなら本末転倒です。本当の剃刀は、「そもそもそのメニュー項目は必要か?」と問いかけ、項目自体を削除することです。

3. 入力フォーム

「念のため聞いておこう」という項目を全て削除し、氏名とメールアドレスだけにする。これが最強のEFO(エントリーフォーム)です。

実装例: 複雑さの削減

「機能は同じ」でも、見た目の複雑さが異なる2つの検索UIを比較するです。 シンプルさがどれだけ心理的な「使いやすそう感」を与えるかを確認してください。

実践ガイドライン (Practical Guidelines)

実装チェックリスト

倫理的配慮 (Ethical Considerations)

  • 過度な単純化 (Oversimplification): 必要な情報まで削ぎ落としてしまうと、逆にユーザーは混乱します(説明不足、機能不足)。アインシュタインの言葉「物事はできるだけシンプルにすべきだが、シンプルすぎてもいけない」を忘れないでください。
  • 隠蔽: 複雑な規約や料金体系を「シンプルに見せる」ために隠すことは、ダークパターンに繋がります。

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参考文献

  • Lidwell, W., Holden, K., & Butler, J. (2010). Universal Principles of Design. Rockport Publishers. Amazon
  • Maeda, J. (2006). The Laws of . MIT Press. Amazon

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最終更新: 2026年8月27日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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