#424
開発・システム・運用
#424好意の原理
好意の原理
別名・表記:Liking Principle
UIXHERO Definition
人は、自分が好意を持っている相手(魅力的、類似している、親切な人)からの頼み事を受け入れやすい。類似性(similarity)」「外見的魅力(attractiveness)」「称賛(compliments)」が好意を高める要因である。
概要
ロバート・チャルディーニの影響力の武器の一つ。人は、自分が好意を抱いている相手(友人、知人、魅力的な人、似ている人)からの要求や提案を、受け入れやすい傾向がある。 「Tupperware Party(友人を招いてタッパーウェアを売る販売手法)」が典型例。知らないセールスマンより、友人からの勧誘のほうが断りにくい。
UXでの活用
- ブランド人格の構築: 堅苦しいシステム的な言葉遣いではなく、親しみやすいトーン&マナー(ブランドボイス)を採用し、ユーザーに「このサービスが好きだ」と思わせる。
- 類似性の強調(共感): 「あなたと同じ悩みを抱えていた私が開発しました」といったストーリーテリングや、「あなたと似たユーザーはこれを買っています」というレコメンド機能。
- 称賛と感謝: ユーザーのアクションに対して「素晴らしいですね!」「ありがとうございます」などのポジティブなフィードバックは好意を高める。結果として、提案を受け入れやすくなる。
💡 使いどころ
ブランドのファン作りや、サポート対応。ユーザーに「自分たちの味方だ」と感じさせる。
⚠️ 注意点・誤用
媚びを売る(Fake Nice)のは逆効果。ブランドのトーン&マナーに合った自然な親近感を目指す。「About Us」ページで開発者の顔を見せるのも有効。
具体例
- 「あなたにおすすめ」という文脈で、友人からの紹介のように商品を提示する
- カスタマーサポートの担当者が、テンプレートではなく人間らしい言葉で対応する
出典・参考文献:
- Cialdini, R. B. (1984). Influence: The psychology of persuasion. New York, NY: HarperCollins.
- Byrne, D. (1971). The attraction paradigm. New York, NY: Academic Press.
- Dion, K., Berscheid, E., & Walster, E. (1972). What is beautiful is good. Journal of Personality and Social Psychology, 24(3), 285–290.