#429
UX基礎・原則
#429情報の匂い
情報の匂い
別名・表記:Information Scent
UIXHERO Definition
ユーザーがWebサイト内を回遊する際、「このリンクの先に自分の求めている情報がありそうだ」と感じさせる予感やヒントのこと。
概要
動物が獲物の匂いを辿るように、ユーザーはリンクのラベルや周辺のテキストから「情報の匂い」を感じ取り、クリックするかどうかを瞬時に判断する(情報採集理論:Pirolli & Card, 1999)。匂いが弱いリンクは、「クリックする価値があるか分からない」ため、探索コストが高く感じられる。
UXでの活用
- リンクテキスト: 「クリックはこちら」ではなく、「料金プランを見る」のように具体的に書くことで、匂いを強くする。
- パンくずリスト: 現在地と階層構造を示すことで、情報のありかを予測させる。
- 匂いが弱い場合: ユーザーは迷子になり、直帰率が高まる。
💡 使いどころ
ナビゲーションメニュー、リンクのラベリング、サイト内検索の結果表示など、ユーザーが目的地を探しているあらゆる場面。
⚠️ 注意点・誤用
「ここをクリック」や「詳細」といった一般的な言葉(Generic labels)は匂いが弱い。ユーザーはリンク先を予測できず、クリックを躊躇する。
具体例
- 「製品一覧」ではなく「ノートパソコンを見る」
- パンくずリスト(今どこにいて、親階層に何があるかの匂い)
出典・参考文献:
- Pirolli, P., & Card, S. K. (1999). Information foraging. Psychological Review, 106(4), 643–675.
- Pirolli, P. (2007). Information foraging theory: Adaptive interaction with information. Oxford University Press.
- Nielsen, J. (2003). Information scent and web usability. Nielsen Norman Group.
- Chi, E. H., Pirolli, P., Chen, K., & Pitkow, J. (2001). Using information scent to model user information needs and actions on the web. Proceedings of the SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems, 490–497.