#430
心理学・認知バイアス
#430情報の空白
情報の空白
別名・表記:Curiosity Gap
UIXHERO Definition
知っていることと知りたいことの間にギャップ(空白)がある時、人はそれを埋めようと強烈な好奇心を抱き、クリックやスクロールといった行動を起こす。
概要
「知っていること」と「知りたいこと」の間にギャップがあるとき、人はその空白を埋めようとする強い動機づけ(好奇心)を持つという理論。 ジョージ・ローウェンスタインによって提唱された。クリックベイト(つり革広告)などで悪用されることもあるが、適切に使えば学習意欲を高める強力なツールになる。
UXでの活用
- ティーザー表示: コンテンツの一部だけを見せ、「続きを読む」ボタンで隠すことで、続きを読みたいという欲求を喚起する。
- 通知バッジ: 未読の赤いバッジ(①)がついていると、その中身(空白)を確認したくなる心理を利用し、アプリへの再訪を促す。
- クイズ形式: 答えをすぐに教えるのではなく、一旦クイズとして出題することで、「答えを知りたい」という空白を作り出し、記憶の定着率を高める。
💡 使いどころ
コンテンツの開封率(Open Rate)やクリック率(CTR)を高めたい時。学習意欲を刺激したい時。
⚠️ 注意点・誤用
「答え」が期待外れだと、ユーザーは「騙された」と感じる(釣りタイトル)。ギャップを作ったら、必ずそれに見合う価値ある情報で埋めること。
具体例
- 「成功する人が必ずやっている朝の習慣とは?」(メールの件名)
- 「この機能の使い方は...(続く)」というチュートリアル
出典・参考文献:
- Loewenstein, G. (1994). The psychology of curiosity: A review and reinterpretation. Psychological Bulletin, 116(1), 75–98.
- Litman, J. A. (2005). Curiosity and the pleasures of learning: Wanting and liking new information. Cognition & Emotion, 19(6), 793–814.
- Kang, M. J., Hsu, M., Krajbich, I., Loewenstein, G., McClure, S., Wang, J. T., & Camerer, C. F. (2009). The wick in the candle of learning: Epistemic curiosity activates reward circuitry and enhances memory. Psychological Science, 20(8), 963–973.