UIXHERO
#191
心理学・認知バイアス
#191

でふぉるとこうか

デフォルト効果

別名・表記:Default Effect現状維持バイアス

UIXHERO Definition

「初期設定の力」。人は面倒くさがりなので、変えなくていいなら変えない。この性質を利用して、ユーザーを望ましい行動に誘導できる。

概要

行動経済学における強力な「ナッジ(背中を押す)」の手法の一つ。 選択肢を変更するには、「現状の設定を疑う」→「変更方法を調べる」→「変更操作をする」というコストがかかるため、多くの人はそのままにする。

UXでの活用

  • 推奨設定のプリセット: ほとんどのユーザーにとって最適な設定をあらかじめ選択状態にしておくことで、スムーズに開始できる(スマートデフォルト)。
  • 入力補助: 国名の選択で「日本」をデフォルトにするなど、ユーザーの手間を省く。

💡 使いどころ

ユーザーに推奨したい設定がある時や、フォームの入力完了率を上げたい時。

⚠️ 注意点・誤用

ユーザーの利益にならないデフォルト設定(勝手にメルマガ登録をオンにするなど)は「ダークパターン」として不信感を招く。倫理的な配慮が必要。

具体例

  • 臓器提供の意思表示(オプトインかオプトアウトかで同意率が劇的に変わる)
  • ソフトのインストール時の「標準設定(推奨)」
出典・参考文献:
  • Richard H. Thaler & Cass R. Sunstein, “Nudge”
  • Samuelson & Zeckhauser (1988), Status Quo Bias in Decision Making
作成: 2026年2月1日
更新: 2026年2月14日

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