#235
UI設計パターン
#235びじねすもでるきゃんばす
ビジネスモデルキャンバス (BMC)
別名・表記:Business Model CanvasBMC
UIXHERO Definition
「ビジネスの設計図」。誰に、何を、どうやって提供し、どうやって儲けるか?その全体像を俯瞰するための地図。アレックス・オスターワルダーが考案。
概要
以下の9つのブロックで構成される。
- Customer Segments (CS): 顧客は誰か?
- Value Propositions (VP): どんな価値を提供するのか?
- Channels (CH): どうやって届けるのか?
- Customer Relationships (CR): どんな関係を築くのか?
- Revenue Streams (RS): どうやって収益を得るのか?
- Key Resources (KR): 必要な経営資源は?
- Key Activities (KA): 主な活動は?
- Key Partners (KP): 協力者は?
- Cost Structure (C$): コストはどれくらいかかるか?
UXデザイナーは特にVP(提供価値)とCS(顧客)の関係性(Value Proposition Canvas)に注力することが多いが、ビジネスとして成立させるには他の要素も不可欠である。
UXでの活用
- 全体像の把握: 自分のデザインしている機能が、ビジネス全体の中でどのような役割(収益への貢献や、コスト削減)を担っているかを理解する。
- ステークホルダーとの対話: 「ユーザーにとっての価値(VP)」だけでなく、「ビジネスにとっての収益(RS)」や「実現可能性(KR)」の観点からも議論に参加する。
- UX施策がどのブロックに影響するか:
- オンボーディング改善 → CR / CH
- フォーム改善 → Cost Structure(サポートコスト削減)
- 継続率改善 → Revenue Streams
💡 使いどころ
新規事業の立ち上げ時や、既存ビジネスのピボット(方向転換)を検討する時。チームでビジネスの全体像を共有したい時。
⚠️ 注意点・誤用
「埋めて終わり」ではない。それぞれの要素はあくまで「仮説」であり、実際に顧客に接触して検証し、書き直していく(ピボットする)プロセスが重要。
具体例
- Airbnbの初期モデル:Key Resources を「物件」ではなく「ホストとプラットフォーム」に再定義(ホテルを持たずに部屋を貸し出すプラットフォーム)
- Uberのモデル:Channels と Cost Structure の再設計(タクシーを所有せずに移動を提供する)
出典・参考文献:
- Alexander Osterwalder & Yves Pigneur,『Business Model Generation』(2010)