UIXHERO
#079
心理学・認知バイアス
#079

きほんてきなきぞくのあやまり

基本的な帰属の誤り (Fundamental Attribution Error)

別名・表記:Fundamental Attribution ErrorFAEAttribution Error帰属バイアス

UIXHERO Definition

「あいつが悪い」。他人のミスを性格のせいにし、環境のせいにしないこと。他人に対しては内的要因(性格・能力)を過大評価し、状況要因(環境・制約)を過小評価する。

概要

社会心理学の概念。 人間は他人の内面(性格や能力)は見えないため、目に見える行動だけで判断してしまいがちだが、自分自身のことは状況(忙しかった、体調が悪かった)を含めて理解しているため、判断基準が異なる(二重基準)。これは行為者-観察者バイアス (Actor-Observer Bias)とも関連する。

UXでの活用

  • エラーメッセージ: エラーが発生した際、「不正な操作です(あなたが悪い)」と責めるのではなく、「システムが処理できませんでした(環境が悪い)」と表現するか、あるいは「こうすれば解決します」と具体的な解決策を提示し、ユーザーの自尊心を守る。
  • ユーザビリティテスト: テスト参加者がタスクに失敗した時、それは「参加者の能力不足」ではなく「プロダクトの欠陥」であるという原則を徹底する。

💡 使いどころ

ユーザビリティテストの分析時。「ユーザーがミスをした理由」を考える際、安易に「ユーザーのリテラシー不足」と結論付けないようにする。

⚠️ 注意点・誤用

作成者(デザイナー・エンジニア)は、自分の作ったシステム(環境)に問題があるとは認めたがらず、ユーザー(人)のせいにしたくなるバイアス(Self-serving Bias)も同時に働きやすいので、二重に注意が必要。

具体例

  • アプリの操作が分からないユーザーを見て、「この人はITに疎いからだ」と思う(実際はUIが直感的でないからかもしれない)
  • 遅刻した人を見て「だらしない性格だ」と決めつける(実際は電車遅延などの不可抗力があったかもしれない)
出典・参考文献:
  • Ross, L. (1977). The intuitive psychologist and his shortcomings: Distortions in the attribution process. In L. Berkowitz (Ed.), Advances in Experimental Social Psychology (Vol. 10, pp. 173–220). Academic Press.
  • Jones, E. E., & Harris, V. A. (1967). The attribution of attitudes. Journal of Experimental Social Psychology, 3(1), 1–24.
  • Nisbett, R. E., & Ross, L. (1980). Human inference: Strategies and shortcomings of social judgment. Prentice-Hall.

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作成: 2026年2月12日
更新: 2026年2月14日

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