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二重符号化説 (Dual Coding Theory)

人間は「言語(テキスト)」と「非言語(画像)」の2つの経路で情報を処理しており、両方を同時に提示すると学習効果と記憶定着率が劇的に向上するという理論。

2026年1月26日
更新: 2026年8月27日
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by Dengen Yosho(DGYS)
二重符号化説 (Dual Coding Theory)

二重符号化説とは?

1971年にアラン・ペイヴィオが提唱した認知心理学の理論です。 人間の脳には、情報を処理・記憶するための2つの独立したシステムがあると仮定します。

  1. 言語システム (Verbal System): 言葉、文字、音声を処理する(ロゴゲン)。
  2. 非言語システム (Imagery System): 画像、図形、空間的感覚を処理する(イマジェン)。

情報を伝える際、言葉だけ(ラジオ)や画像だけ(サイレント映画)よりも、言葉と画像をセットで(テレビのように)提示した方が、脳内の2つのシステムが同時に働き、より強固な記憶トレース(記憶の痕跡)が形成されるという理論です。

UXデザインでの活用事例

1. アイコンとラベルの併用

バーにおいて、アイコンのみ(🏠)だと「ホーム?家?」と迷う可能性があります。テキストのみ(ホーム)だと読むコストがかかります。 「🏠 ホーム」とセットにすることで、非言語システムで瞬時に認識し、言語システムで意味を確定させるという、最強の認識が得られます。

2. インフォグラフィック

複雑なデータや手順を説明する際、文章でダラダラ書くよりも、図解(チャートやイラスト)を添えることで、ユーザーの理解度は飛躍的に向上します。これは「認知的負荷」を下げる効果もあります。

3. スケル・ローディング(Skeleton Loading)

読み込み中に表示するグレーの枠(スケルトン)も、一種の画像的記号です。「ここに画像が来る」「ここに文章が来る」という構造(非言語情報)を先に伝えることで、コンテンツが表示された際(言語情報)の理解を助けます。

実装例: テキストのみ vs アイコン付き

リスト項目を探すとき、アイコンがあるといかに「探索」が速くなるかを体感するです。

実践ガイドライン (Practical Guidelines)

実装チェックリスト

倫理的配慮 (Ethical Considerations)

  • 装飾過多の罠: 画像が多すぎると、逆に「認知的負荷」を高めたり、ページの読み込みを遅くしたりします。すべての画像は「意味」を持つべきです。意味のない装飾画像は最小限に留めましょう。

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理解度チェック

参考文献

  • Paivio, A. (1971). Imagery and verbal processes.
  • Mayer, R. E. (2001). Multimedia Learning. (マルチメディア学習の原理において、を発展させている)

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最終更新: 2026年8月27日

この記事を書いた人

Dengen Yosho(DGYS)

Dengen Yosho(DGYS)

UI/UXデザイナー兼デザインエンジニア デザイン歴25年以上 情報設計〜UIデザイン〜React/TypeScriptによる実装までを一気通貫で担当 大手企業のDXプロジェクトや決済アプリ領域で、デザインリードとして改善と構築を経験 現在はフリーランスとして、プロダクトのUI/UX改善とデザインシステム構築を支援 長年の実務の中で感じてきたのは、 「良いUI」はセンスではなく、再現可能な判断の積み重ねであるということ UIXHEROは、 心理学や行動科学の知見を、現場で使える設計言語に翻訳するための場所 関心領域は「ユーザーの行動が変わるUI」 人の認知・注意・意思決定の構造を理解し、 “なぜそのUIが機能するのか”を言語化することを目指している

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