#452
心理学・認知バイアス
#452系列位置効果
系列位置効果
別名・表記:Serial Position Effect
UIXHERO Definition
リストや一連の情報において、最初(初頭効果)と最後(親近効果)の項目が最も記憶に残りやすく、中間の項目は忘れられやすいという記憶の法則。
概要
一連の項目を提示されたとき、最初の方(初頭効果)と最後の方(親近効果)が記憶に残りやすい現象。記憶研究において広く知られており、Murdock(1962)などの研究で実証された。短期記憶・長期記憶モデルとも関連する。
UIデザインにおいても、提示順や配置によって注目度や記憶への残り方が変わることがあり、ナビゲーションや情報設計に影響を与える要因の一つとされる。
初頭効果は長期記憶への転送、親近効果は短期記憶への保持によると説明されることが多い。
UXでの活用
- ナビゲーションメニューの配置: 最も重要な「ホーム」や「製品一覧」は左端(最初)に、「お問い合わせ」や「購入(CTA)」は右端(最後)に配置する。
- 価格プランの提示: 3つのプランを並べる際、最も売りたいプランを真ん中に置く(松竹梅の竹)こともあるが、特徴的なメリットは最初か最後に記述しないと読み飛ばされるリスクがある。
- ランディングページの構成: ファーストビュー(最初)で強烈なインパクトを与え、クロージング(最後)で強力なオファーを提示する。中間の説明は読み飛ばされても伝わるように要約する。
💡 使いどころ
ナビゲーションメニューやランディングページの構成。最も重要な要素を「一番上(左)」か「一番下(右)」に配置する。
⚠️ 注意点・誤用
真ん中に配置された要素は見落とされがち(中だるみ)。重要なCTA(Call To Action)を中間だけに置くのは避ける。
具体例
- ハンバーガーメニューの「ホーム(最初)」と「ログアウト(最後)」
- 記事の「リード文(最初)」と「まとめ(最後)」
出典・参考文献:
- Murdock, B. B. (1962). The serial position effect of free recall. Journal of Experimental Psychology, 64(5), 482–488.
- Glanzer, M., & Cunitz, A. R. (1966). Two storage mechanisms in free recall. Journal of Verbal Learning and Verbal Behavior, 5(4), 351–360.
- Baddeley, A. (1992). Working memory. Science, 255(5044), 556–559.