UIXHERO
#459
心理学・認知バイアス
#459

自己決定理論

自己決定理論

別名・表記:Self Determination Theory

UIXHERO Definition

人のモチベーションは「自律性」「有能感」「関係性」の3つの欲求が満たされた時に最も高まるという心理学理論(SDT)。

概要

エドワード・デシ(Edward L. Deci)とリチャード・ライアン(Richard M. Ryan)によって提唱された動機づけ理論。
人間には「自律性(Autonomy)」「有能感(Competence)」「関係性(Relatedness)」という3つの基本的心理欲求があり、これらが満たされると内発的動機づけが高まる。
また、外発的動機づけも段階的に内在化されることで、より自律的な動機へと変化するとされる。

UXでの活用

  • 自律性 (Autonomy): 意味のある選択肢を与え、ユーザーが「自ら選択した」と感じられる設計にするカスタマイズ機能など)。コントロール感を奪わない。
  • 有能感 (Competence): 適切なフィードバックと難易度設定で、「自分はできている」と感じさせる(即時のFB、レベルアップ)。
  • 関係性 (Relatedness): コミュニティ機能やシェア機能で、他者との繋がりを感じさせる。

💡 使いどころ

ゲーミフィケーションの設計や、コミュニティサービスの設計指針として。金銭的報酬(外発的)に頼らず、ユーザーの熱量を維持したい場合。

⚠️ 注意点・誤用

統制的(コントロール的)な外発的報酬は、内発的動機づけを弱める可能性がある(アンダーマイニング効果)。しかし、ユーザーの自律性を支援する形で設計された報酬は、逆に動機づけを高めることもある。報酬設計では「統制」ではなく「支援」になっているかを意識することが重要。

具体例

  • Wikiへの投稿(誰かに強制されたわけではなく、自分の知識が役に立つ達成感で動く)
  • Strava(ランニング記録を仲間と共有し、称賛し合う)
出典・参考文献:
  • Deci, E. L., & Ryan, R. M. (1985). Intrinsic motivation and self-determination in human behavior. Plenum.
  • Deci, E. L., & Ryan, R. M. (2000). The “what” and “why” of goal pursuits: Human needs and the self-determination of behavior. Psychological Inquiry, 11(4), 227–268.
  • Ryan, R. M., & Deci, E. L. (2017). Self-determination theory: Basic psychological needs in motivation, development, and wellness. Guilford Press.
作成: 2026年2月1日
更新: 2026年2月14日

読んだ内容を、自分の画面に当てるとき

UIXHEROは、記事を書くほかに、画面の検品・判定、デザインシステムの構築、実装と改善の伴走を受けています。何を頼めばいいか決まっていない段階の相談も、同じ窓口で受けます。

UIXHEROに頼めることを見る

※ 記事の内容についての質問や、書いてほしいテーマの要望も同じ窓口で受けています

この記事をシェアする
シェア: