UIXHERO
#476
ビジネス・戦略
#476

りすくまねじめんと

リスクマネジメント (Risk Management)

別名・表記:Risk Managementリスク管理危機管理

UIXHERO Definition

「転ばぬ先の杖」。プロジェクトやデザインの進行における「最悪の事態」を想定し、対策を打っておくこと。

概要

プロジェクトやデザインプロセスにおける不確実性(Uncertainty)とリスク(Risk)を特定し、評価し、優先順位をつけて対策(軽減・回避・受容・転嫁)を行うプロセス。 UXデザインにおいては、単に「納期に間に合わせる」だけでなく、「ユーザーにとって価値のないものを作ってしまうリスク(Value Risk)」や「使いにくくて離脱されるリスク(Usability Risk)」を管理することが重要となる。

UXでの活用

  • プロトタイピングによるリスク低減: 完成品を作る前にプロトタイプでテストを行うことは、最も効果的なリスクマネジメントの一つ。「作ってみたけど使えなかった」という手戻りリスクを最小化できる。
  • 前提条件の疑い(アサンプション・マップ): チームが持っている「思い込み(前提)」を書き出し、「もしこれが間違っていたらプロジェクトが失敗するか?」を基準にリスクが高い仮説を特定する。
  • フェーズ分けリリース: 全機能を一度にリリースするのではなく、段階的にリリースすることで、市場の反応を見ながら修正できる(ビッグバンリリースの回避)。

💡 使いどころ

プロジェクトの立ち上げ時や、新しい機能をリリースする前。また、デザインプロセス全体を通して、予期せぬ問題(工数超過、ユーザビリティ問題、技術的制約など)に備える際に。

⚠️ 注意点・誤用

リスクを恐れすぎて「何もしない」こと(萎縮)は避けるべき。「リスクゼロ」は存在しないため、許容できるリスクと回避すべきリスクを区別する。

具体例

  • リリース直前に致命的なバグが見つかるリスクを想定し、修正期間(バッファ)をスケジュールに組み込んでおく。
  • 「ユーザーがこの機能を使わないかもしれない」というリスクに対し、MVP(最小機能版)で検証する計画を立てる。
  • 開発実装が難しいデザイン案に対し、エンジニアと相談して「プランB(代替案)」を用意しておく。
出典・参考文献:
  • Project Management Institute (PMI). PMBOK Guide.
  • Gothelf, J., & Seiden, J. (2016). Lean UX: Designing Great Products with Agile Teams.
作成: 2026年2月12日
更新: 2026年2月20日

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