UIXHERO
#410
UX基礎・原則
#410

代表性ヒューリスティック

代表性ヒューリスティック

別名・表記:Representativeness Heuristic

UIXHERO Definition

「AがBの典型例(プロトタイプ)にどれだけ似ているか」を基準に、確率やカテゴリーを直感的に判断してしまう思考の近道。

概要

不確実な事象の確率を判断する際、「その事象が典型的な例(ステレオタイプ)とどれだけ似ているか」を基準に決定してしまう直感的な思考回路。 「リンダ問題」が有名。この現象は「連言錯誤(conjunction fallacy)」の代表的な例として知られている。詳細で具体的な描写(ステレオタイプに合致する描写)があるほうが、実際には確率が低くても「ありそうだ」と信じてしまう。

UXでの活用

  • デザインの定石(ヤコブの法則): 電卓アプリを物理的な電卓に似せたり、カレンダーアプリを紙の手帳に似せたりすることで、ユーザーは「使い慣れた道具」の代表例として認識し、使い方を直感的に理解する。これはヤコブの法則とも関連し、ユーザーは「よく知っている代表例」に近いUIを自然に期待する。
  • 信頼性の演出: きちんとしたロゴ、整ったレイアウト、高品質な写真を使うことで、「信頼できる企業」の典型的なイメージと合致させ、初見のユーザーでも安心して利用できるようにする。
  • アイコンの意味づけ: 「虫眼鏡=検索」「歯車=設定」といった代表的なアイコンを使用することで、学習コストを下げる。

💡 使いどころ

新サービスの導入時。「これはメールアプリに似ているから、同じように操作できるはず」と推測させることで、学習コストを下げる(ヤコブの法則)。

⚠️ 注意点・誤用

「銀行に見える詐欺サイト」のように、信頼性の判断を誤らせるリスクもある。また、見た目だけ似ていて挙動が違うと混乱を招く。

具体例

  • カレンダーアプリ(紙の手帳に似せることで使い方を連想させる)
  • 電卓アプリ(物理的な電卓と同じ配置)
出典・参考文献:
  • Tversky, A., & Kahneman, D. (1974). Judgment under uncertainty: Heuristics and biases. Science, 185(4157), 1124–1131.
作成: 2026年1月26日
更新: 2026年2月14日

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