#400
心理学・認知バイアス
#400マーフィーの法則
マーフィーの法則
別名・表記:Murphys Law
UIXHERO Definition
「失敗する可能性のあるものは、必ず失敗する」という経験則。悲観的な法則として知られるが、エンジニアリングやデザインにおいては「最悪の事態を想定して設計せよ」という教訓として扱われる。
概要
アメリカのエンジニア、エドワード・A・マーフィー・ジュニアに由来する。「落としたトーストはバターを塗った面を下にして落ちる」といったジョーク的な派生も多い。統計的・科学的に証明された法則ではない。
UXでの活用
- エラー対策: ユーザーは必ず間違った操作をする(ボタンを連打する、ありえないデータを入力するなど)という前提に立ち、エラー処理やバリデーションを堅牢にする。
- ディフェンシブデザイン: 「誤操作できないようにする(フールプルーフ)」設計を行うための指針となる。
💡 使いどころ
テスト計画を立てる際や、エラーハンドリングを設計する際。「ユーザーは説明書を読まない」「ユーザーは想定外のデータを入力する」という前提でテストする。
⚠️ 注意点・誤用
「どうせ失敗するから」と悲観的になるのではなく、失敗してもシステムがクラッシュしない(Fail Safe)ように設計するためのポジティブな教訓とする。
具体例
- USB端子の形状(逆に挿せないようになっている物理的なフールプルーフ)
- フォーム入力で全角英数字が入力されたら自動で半角に変換する(ユーザーのミスをシステムが吸収する)
出典・参考文献:
- Norman, D. A. (2013). The design of everyday things (Revised and expanded edition). Basic Books.
- Petroski, H. (1992). To Engineer Is Human: The Role of Failure in Successful Design. Vintage Books.