#418
心理学・認知バイアス
#418単純接触効果
単純接触効果
別名・表記:Mere Exposure Effectザイオンス効果ザイアンス効果単純接触の原理
UIXHERO Definition
興味がなかったものでも、何度も見たり聞いたりして接触回数が増えるにつれて、次第に好感度や評価が高まっていく心理現象。(ザイオンス効果)
概要
心理学者ロバート・ザイオンスが提唱した現象(ザイオンス効果)。初めは興味がない、あるいは苦手だと感じていた対象でも、何度も繰り返し接触する(見る、聞く)ことで、警戒心が薄れ、徐々に好意や親近感を抱くようになる心理効果。 人間は、見慣れた刺激に対して処理が容易になり、その結果として安心感や好意を抱きやすい。
UXでの活用
- リマインダーメール: カート落ちしたユーザーに対して、一度きりではなくタイミングを変えて複数回メールを送る(ただし頻度には注意)。
- コンテンツの再接触: ニュースフィードなどで、ユーザーが一度興味を示したトピックに関連する情報を繰り返し表示し、興味を深めさせる。
- 一貫したブランディング: ロゴ、カラー、トーン&マナーを全てのタッチポイント(Webサイト、アプリ、SNS、メルマガ)で統一し、ブランドへの接触回数としてカウントさせる。
💡 使いどころ
広告キャンペーンや、新機能の認知拡大。一度で売り込むのではなく、何度も目に入れさせることで、選択肢に入りやすくする(想起集合)。
⚠️ 注意点・誤用
過剰な露出は「しつこい」「ウザい」というネガティブな感情(広告疲れ)を生む。フリークエンシーキャップ(表示頻度制限)を設定する。
具体例
- リターゲティング広告(何度も同じ商品を見ることで欲しくなる)
- メルマガの定期配信(忘れられないようにする)
出典・参考文献:
- Zajonc, R. B. (1968). Attitudinal effects of mere exposure. Journal of Personality and Social Psychology, 9(2, Pt.2), 1–27.
- Bornstein, R. F. (1989). Exposure and affect: Overview and meta-analysis of research, 1968–1987. Psychological Bulletin, 106(2), 265–289.