UIXHERO
#392
心理学・認知バイアス
#392

ホーソン効果

ホーソン効果

別名・表記:Hawthorne Effect

UIXHERO Definition

人は「観察されている」「注目されている」と知ると、期待に応えようとしたり、良いところを見せようとして、行動やパフォーマンスを変える傾向がある。

概要

1920年代にアメリカのホーソン工場で行われた実験に由来する心理現象。労働環境(照明の明るさなど)を変えること自体よりも、「自分たちは実験に参加しており、注目されている」という意識が働くことで、生産性が向上することを発見した。 つまり、人は誰かに見られている(評価されている)と意識すると、その期待に応えようとして行動を変容させる。

なお、近年ではホーソン実験の結果解釈には議論もあり、「注目されていること」以外の要因も影響していた可能性が指摘されている。

UXでの活用

  • ユーザビリティテストの留意点: テスト中に被験者がスムーズに操作できたとしても、「観察者が隣にいるから真剣に操作しただけ(普段なら諦めていた)」という可能性があることを考慮する(バイアスの除去)。
  • ソーシャルな可視化: ランニングアプリや学習アプリで「今の活動状況」をフレンドに公開する設定にすると、見られている意識から継続率が上がる。
  • コミュニティへの参加: フォーラムやSNSで「新規メンバー」として紹介され、注目されている期間は、他のユーザーからの反応を得やすく、定着しやすい。

💡 使いどころ

ユーザビリティテスト(観察)の結果を解釈する際に考慮する。被験者は「見られている」ため、普段より真面目に、あるいは好意的に振る舞う可能性がある。

⚠️ 注意点・誤用

「観察者の存在」自体がデータに関与してしまう。なるべく自然な環境でテストするか、A/Bテストのような「観察されない」定量的データを併用する。

具体例

  • テスト中だけ丁寧にヘルプを読むユーザー
  • 上司が見ている時だけ生産性が上がる部下
出典・参考文献:
  • McCarney, R., Warner, J., Iliffe, S., van Haselen, R., Griffin, M., & Fisher, P. (2007). The Hawthorne Effect: A randomised, controlled trial. BMC Medical Research Methodology, 7, 30.
作成: 2026年1月26日
更新: 2026年2月14日

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