#336
心理学・認知バイアス
#336ウェーバーの法則
ウェーバーの法則
別名・表記:Weber S Law
UIXHERO Definition
「違い」を感じるために必要な変化量は、元の刺激の強さに比例するという法則。リデザインや価格変更において、ユーザーに気づかれる(または気づかれない)ための最小単位(JND)を知るのに役立つ。
概要
エルンスト・ハインリッヒ・ウェーバーが提唱した精神物理学の法則。「刺激の変化に気づくために必要な変化量(丁度可知差異:JND)は、元の刺激の強さに比例する」。 つまり、元の刺激が強ければ強いほど、変化に気づかせるためにはより大きな変化が必要になる。
UXでの活用
- リニューアルの進め方: ユーザーは急激な変化を嫌う。大幅なデザイン変更を行う際は、一度に変えるのではなく、JND(気づかない程度の変化)以下の小さな変更を積み重ねて、徐々に移行するほうが抵抗感が少ない(FacebookやGoogleの手法)。
- 価格改定: 値上げをする際は、JND以下で気づかれないように行うか(ステルス値上げ)、逆にJND以上にして「品質向上に伴う改定」として堂々と発表するかの戦略が必要。
- パフォーマンス改善: ページの表示速度を改善する場合、0.1秒速くしても誰も気づかない(JND以下)。ユーザーに「速くなった!」と体感させるには、20%以上の短縮が必要と言われる。
💡 使いどころ
リニューアル時。「気づかれたくない改悪(実質値上げなど)」はJND以下で少しずつ行い、「気づいてほしい改善(速度アップなど)」はJND以上で行う。
⚠️ 注意点・誤用
ユーザーは変化に敏感。特に「今までできていたことができなくなる」変化には、法則に関係なく強い拒否反応を示す。
具体例
- 食品の内容量を少しずつ減らす(ステルス値上げ)
- サイトのロゴデザインを数年かけて徐々にモダンにする(急激な変化を避ける)