#046
UI設計パターン
#046おっかむのかみそり
オッカムの剃刀 (Occam's Razor)
別名・表記:Occam's Razor思考節約の原理Parsimony
UIXHERO Definition
「説明はシンプルであるべき」。余計なものを削ぎ落とし、最も単純な説明を「真とみなす」のではなく、「まず疑うべき候補」として採用する考え方
概要
14世紀の哲学者ウィリアム・オブ・オッカムに由来する。「剃刀」は、余分な仮説を切り落とす比喩。 科学だけでなく、デザインやエンジニアリングにおいても「シンプルさは美徳」とする思想の根拠となっている。「シンプル ≠ 簡単」。
UXでの活用
- デザインの選択: 同じ機能を実現できるなら、要素(ボタン、テキスト、ステップ数)が少ないデザインを採用する。
- 仮説検証: ユーザーの行動理由を分析する際、複雑な深読みをする前に、まずは「ナビゲーションが見えていない」「ボタンだと気づいていない」といった単純な原因を疑う。
💡 使いどころ
複数のデザイン案や解決策があり、どれを選ぶべきか迷った時。「最もシンプルなもの(余計な要素がないもの)」を選ぶ基準とする。
⚠️ 注意点・誤用
「単純なら何でもいい」わけではない。「必要以上に」多くを仮定してはいけないだけであり、現象を説明できるだけの十分な要素は必要である。
具体例
- ユーザーが離脱した理由を「宇宙人の仕業」と考えるより、「UIが分かりにくかった」と考える方が合理的
- 複雑なアルゴリズムより、単純なルールベースの方がメンテナンスしやすくバグも少ない
出典・参考文献:
- Stanford Encyclopedia of Philosophy – “Occam’s Razor”
- John Maeda, The Laws of Simplicity