UIXHERO
#326
UI設計パターン
#326

れいてんし

レイテンシ (遅延)

別名・表記:LatencyNetwork Latency遅延

UIXHERO Definition

「通信の遅れ」。光回線でもゼロにはならない物理的な移動時間。「通信開始から応答を受け取るまでの時間」RTT(Round Trip Time)。

概要

「帯域幅(Bandwidth)」を道路の幅(車線数)とするなら、「レイテンシ(Latency)」は目的地までの距離や信号待ちの時間である。 どんなに広い道路でも、距離が遠ければ到着に時間がかかる。 UXにおいては、通信環境が悪い場所(地下鉄など)でもアプリがフリーズしないようにハンドリングすることが重要である。

UXでの活用

  • 楽観的UI(Optimistic UI): レイテンシを隠蔽するためのテクニック。「いいね!」ボタンを押した時、サーバーからの完了レスポンスを待たずに、画面上では即座にハートマークを点灯させることで、ユーザーに遅延を感じさせない。
  • プレイスホルダー: 画像などの重いデータを読み込む際、先に低解像度の画像や色付きの枠を表示しておき、レイアウトのガタつき(Layout Shift)を防ぐ。CLS(Cumulative Layout Shift)の防止にもつながる。

💡 使いどころ

ネットワーク環境が不安定なモバイルアプリのUXを議論する時。クラウドゲーミングやビデオ会議など、リアルタイム性が求められるサービスを設計する時。

⚠️ 注意点・誤用

帯域幅(Bandwidth)とは別物。いくら回線が太くても(大量のデータを送れても)、距離が遠ければレイテンシは大きくなる(光の速度には限界があるため)。

具体例

  • 海外のサーバーに接続した時のラグ
  • ボタンを押してから反応が返ってくるまでのタイムラグ
出典・参考文献:
  • Nielsen, J. (1993). Usability Engineering. Academic Press.
  • Nielsen, J. (2010). Response Times: The 3 Important Limits. Nielsen Norman Group.
  • Card, S. K., Moran, T. P., & Newell, A. (1983). The Psychology of Human-Computer Interaction. Lawrence Erlbaum Associates.
  • Miller, R. B. (1968). Response Time in Man-Computer Conversational Transactions. AFIPS Fall Joint Computer Conference.
  • Google. (2020). Core Web Vitals.

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作成: 2026年2月12日
更新: 2026年2月14日

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