#442
インタラクション・アニメーション
#442狩野モデル
狩野モデル
別名・表記:Kano Model
UIXHERO Definition
顧客満足度に影響を与える品質要素を「当たり前品質」「一元的品質」「魅力的品質」「無関心品質」「逆品質」の5つに分類するモデル。品質の分類は時間とともに変化する点が特徴である。
概要
1984年に狩野紀昭らによって提唱された。Kano questionnaire と呼ばれる対質問形式によって分類を行う。全ての機能を実装するのではなく、どの機能が顧客満足にどう影響するかを理解し、優先順位を決めるために使われる。
UXでの活用
- 当たり前品質: ログインできる、バグがない等。満たされても満足度は上がらないが、満たされないと不満になる。
- 一元的品質: 表示速度が速い、容量が多い等。性能が良いほど満足度が上がる。
- 魅力的品質: 思わぬ素敵なアニメーション等(User Delight)。なくても不満ではないが、あると満足度が急上昇する。
💡 使いどころ
プロダクトのロードマップ策定や、MVP(Minimum Viable Product)の要件定義。「何を作るべきか」だけでなく「何を作らないべきか」を判断する際。
⚠️ 注意点・誤用
品質の分類は時間とともに変化する。昨日の「魅力的品質」は、競合が追随することで今日の「当たり前品質」になる(陳腐化)。定期的な見直しが必要。
具体例
- スマートフォンのタッチパネル(かつては魅力的だったが、今は当たり前)
- Wi-Fi完備のホテル(かつてはプラスアルファだったが、今はないと不満)
出典・参考文献:
- Kano, N., Seraku, N., Takahashi, F., & Tsuji, S. (1984). Attractive quality and must-be quality. Journal of the Japanese Society for Quality Control, 14(2), 39–48.
- Kano, N. (1996). Guide to TQM in service industries. Asian Productivity Organization.
- Matzler, K., & Hinterhuber, H. H. (1998). How to make product development projects more successful by integrating Kano's model of customer satisfaction into quality function deployment. Technovation, 18(1), 25–38.